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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み5 〜MEMORIAL BIRTHDAY〜-1

「バイトしようかと思うんだ」
 夏休みが終わり、二学期が始まったばかりの頃、高崎家まで遊びに来た美弥へ龍之介がそんな事を言い出した。
「ほら、恐怖症克服のためにさ」
 美弥がきょとんとしていると、龍之介はそうフォローする。
「構わないけど……一緒にいる時間、減っちゃうね」
 その言葉に、龍之介は頷いた。
「覚悟してるよ……でもやっぱり、寂しい?」
 問われた美弥は、首を縦に振る。
 ――夏休み中、二人は必要最低限の時間以外はずっと一緒にいた。
 夏休み最後の日、つまり伊藤家に帰る日がやって来た美弥は送って来た龍之介の服の裾を掴んで離さず、仕方なしに龍之介は伊藤家に泊まり込んだのである。
 一ヶ月近くも蜜月を堪能したのに、美弥はまだ足りなかったらしい。
 そういう事が背景にあるから龍之介は『寂しい?』と尋ねたのだが、こうもあっさり頷かれるとどうしようもない。
「……あんまり可愛い事を言わないように」
 言って額を小突くと、美弥は龍之介へ抱き着いた。
「……具体的なとこ、決めてるの?」
 今から寂しさの埋め合わせをしようという態度の美弥をきっちり抱き締めながら、龍之介は頷く。
「当たりはつけてあるよ」
「どこ?」
「学校近くのファミレスがいいかなって」
 龍之介の答に、美弥は嬉しそうに目を細める。
「あそこなら女性客が多そうだし、それに……」
「私も遊びに行きやすいなあ」
 龍之介は、口をぱくぱくさせた。
 おそらくはそういう所まで考えての職業選択が嬉しく、美弥はぺったり抱き着く。
「……あ。」
 むっくり起き上がって来たモノに体をつつかれ、美弥は頬を赤らめた。
「……ごめんなさい。」
 勃起してしまった龍之介は、素直に謝る。
 どうにも美弥の仕草が可愛く見え、体を密着させると九割越えの確率で体が美弥を欲しがりだすのだ。
 そして美弥は、ぺったり抱き着いて甘えるのが大好きだったりする。
「……する?」
 服の上から龍之介の淫茎を撫でさすりつつ、美弥は尋ねた。
 絶妙な刺激に、龍之介は喉の奥で呻く。
 そして、真正直に答えた。
「したいデス。」
 そのストレートさに、美弥はひそやかな笑い声を漏らす。
 龍之介は立ち上がり、美弥を抱っこした。
 まずはお風呂、である。


 シャワーを済ませた二人は、さっそく龍之介の部屋で睦み合っていた。
「ん、ふ……あむ、むぅ……」
 喉を鳴らしながら、上になった美弥は肉棒を精一杯頬張る。

 くちょっ……ちゅぴ、じゅるるっ

 下になった龍之介は秘所から溢れ出る愛液を舐め啜り、飲み下し、舌先で敏感な箇所を丁寧に舐め蕩かしていた。
「はっ……あ、あはああぁ……!」
 美弥は剛直を吐き出すと、一際高い声で鳴いてしまう。
 美弥が逃げないようお尻をがっちり押さえ付けた龍之介は、赤く熟した淫果の中に尖らせた舌を這い込ませた。
「んふううぅ……!!」
 複雑な襞は甘露を吐き出しながら、侵入した異物を食い締めるべく蠢く。
「ふむ、むふぅ……んぁ、あぁん!」
 肉棒を掴み、美弥は喘いだ。
 美弥としては龍之介をもっと気持ち良くしてあげたいのだが、当の龍之介から与えられる快楽の凄まじさに脳ミソが全部蕩けてしまい、龍之介を気持ち良くしてあげられる行為にまで手が回せない。
「はふ、うぅ……!」
 龍之介は下半身に与えられる快楽が消えたのに気付いているものの、それだけ美弥が熱く甘く鳴いているという証拠なので全く気にしていない。
 むしろもっと鳴いてと、ますます激しく舌を使っている。
「んぅ、あうぅ!あ、くふぁ……!」
 体の疼きがどうしようもないくらいに切羽詰まって来た美弥は、腰を左右に振ってそれを誤魔化そうとした。
 だがお尻は、龍之介ががっちり押さえ付けている。
 手の中で美弥の腰が弾むのを感じ、龍之介は微笑んだ。
「り……りゅう……!」
 美弥はもどかしそうに、屹立したモノへ頬を擦り寄せる。
「ん?」
 ぷるっぷるの頬が亀頭に押し付けられると、龍之介は軽く腰を動かした。
「んぁ……!」
 欲しいモノを離すまいとして、美弥は肉棒を掴む。
「りゅう……ね、いいでしょ……?」
 龍之介の愛撫が緩まったので、美弥はようやく目の前の怒張を愛でる余裕が出て来た。
「欲しいの……」
 そう言うと美弥は、唾液と先走りで濡れた亀頭に舌を這わせる。
 龍之介はくすりと笑い、美弥の下から抜け出した。


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