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僕らの日々は。
【コメディ その他小説】

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僕らの日々は。〜ある日の僕ら。〜-6

▼▼


休み時間のことだった。


「なぁ沖春。『こんすめ』ってどういう意味だっけ?」
「は?こんすめ?」

いきなり狭が妙な単語を口にした。

……はて、こんすめ?

「いやすまん。分からない」
「そうか。安良、『こんすめ』の意味分かるか?」
「何語だそれは。……あん?『consume』じゃねえか」

安良が狭のノートを覗き込んで言った。

「consumeって……英単語の?」
「そうそうそれそれ。コンシューム!」
「いるよな、ローマ字読みで単語のつづり覚えようとするやつ……」
「『orange』を『オランゲ』って言ったりな」
「あ、僕『Wednesday』を『ウェドネスデイ』って言って覚えてた」

正しくは、ウェンズデー。
水曜日である。

「で?consumeの意味は何なんだ?」
「『消費する』だったと思うけど」
「サンキュー!」

再びノートに向かう狭。
しかしなんでまたいきなり単語の意味なんか……?

どうやら安良も同じ事を考えたようで、

「何だっていきなりそんなこと聞いてきたんだ?」
「あ?何でってそりゃ…」


――その時。
教室の扉がガラッと開いた。

次の時間は、……英語?


「はい席に着けー!この前言ってた単語テストするぞー」
「「あ」」


……すっかり忘れていた僕と安良だった。

▼▼

放課後。

「さってと。今日も学校終了!帰るぞ、夢逢ー」
「あぁっ、ちょっと待ってよー!」

さっさと帰ろうとする狭と、慌てて追いかける満月さん。
いつも通りの平和な光景だ。

「僕は帰るけど、一葉はどうする?」
「あ、ゴメン春風。私ちょっと今日行かなきゃいけない場所があるの!」
「行かなきゃいけない場所……?」


不思議に思う僕に、一葉は一言。


「ホームセンターよ!」


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