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気持ちの比例式
【学園物 官能小説】

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気持ちの比例式-10

―ガチャッバンッ
勢いよくドアが開いた。
「ったく…!あることないこと吹っかけやがってお前。」「先…生…。」突然のことだったから、私は呆然と立ち尽くしてしまった。
一週間ぶりの先生…。髪はちゃんと綺麗にセットして眼鏡をかけている。でもなぜかスーツ姿。学校ではいつも汚らしい?格好してるのに…。
先生は私の前を擦り抜け桜坂先生の前に立ち塞がった。
「あら?裕也?どうしたの?丁度いいわ。あの日のこと全部話しちゃったわ。これでこの子ときっぱり別れられるじゃない♪」
「何のことだ?」ネクタイをほどきながら言う。
「何?今更とぼけるつもり?あの日何もなかったとは言わせないわよ?」桜坂先生は小野先生をすこし睨みつけた。
「もしかして、まだ俺とセックスしたと思ってるのか?」呆れながら相手を見下ろす。「どういうこと?!私を愛してくれたじゃない!!」だんだんとヒステリーが入り始め声が裏返る。
「愛しただと?お前にそんな甘い言葉かけた覚えがないが?」先生笑ってる…。馬鹿にした笑いだ。
「っ…」確かに恋人らしい言葉のかけあいはなかった。
「っけど!体は繋がったはずよ!ちゃんと私はあなたにイかされたもの!」健康的な肌を真っ赤にして自棄になって怒鳴りちらす。
「っくっ…はっははははっ」先生は堪えきれなかった笑いを吐き出すかのように声をあげて笑い出した。「お前、最近セックスしてないのか?それに俺は瑠華以外の女の体に欲情もしないし、勃たねぇのにどうやってすんだよ?」
私は真っ赤になってしまった。そ、そんな…たっ…た…もう口にだせない!
「え?」確かに、あの時どんなに責めても男の体は反応を見せなかった。
「本物も偽物も区別がつかないとはな…。落ちたもんだな」先生からは笑みが消え、鋭い目付きで桜坂先生を睨んだ。
「…偽物?!」
そう、あの時目隠しをした状態でいれたのはオモチャのだった。
みるみるうちに桜坂先生の顔は赤くなった。
「よくもっ!いいわよ。二人とも学校にいられなくしてやるわ!バラまいてやる!」
ガサゴソガサゴソ…
桜坂先生は鞄の中を探り始めた。
「…?っ…ない!!」
「もうゴミ処理場じゃねえか?」先生は窓の外に視界をやる。
「いつのまに?!っ……フフフフ、あれはデジカメよ?データはちゃんと残ってるわ。詰めが甘かったわね」桜坂先生は余裕をなんとか取り戻したという感じだった。
「俺が甘いって?ちゃんと手をまわしてあるよ。新しいの買えよパソコン。もう使いものにならないからな。」鼻で笑うような顔でつきかえす。
「…っ…」桜坂先生は唇を噛み締めて先生を睨んだ。低い声で「父の会社には専門家がいるわ。それに頼めば…」
「ほぉ?お前の親父の会社ねぇ。そんなのあったか?」一瞬で桜坂先生の顔色は変わった。
「…どういうこと?!」
「あの時、俺はお前に言ったはずだ。お前は過去の女だと。なのにも関わらずお前は瑠華に手を出して傷つけた。だから俺の使える力はすべて使ってお前を潰しにかかっただけだ。」もし、視線で人が殺せるなら確実に今の先生は相手を殺してるだろう。
「あなたの力って?!小野の力を使ったの?!」ヒステリーを通り越し半狂乱になっていた。
―ピロピロピロピロ
「出ろよ。親父さんからじゃねぇのか?」何もかも見透かした目で相手を見下した。
「……もしもし?……わかったわ。すぐに行く。」
私のまったくわからない世界が物凄い速さで二人のあいだで進んでいく。今、この状況をのみこめていないのは私だけだ。
「たかが一人の小娘のためにそこまでする?理解できない。」吐き捨てるように私を見て言った。
「かわいそうに。本気で誰かを愛したことないのか?そんな奴に愛だの何だの語る資格も権利もない。さっさと消えろ。二度と現れるな」
驚いた顔をして桜坂先生は出て行った。
部屋は静まり返り何もなかったかのように時間は過ぎていく。


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