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ねこ♪ネコ♪小猫♪
【学園物 官能小説】

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ねこ♪ネコ♪小猫♪2-9

『ネコは自分の気持ち気付いてないけど、小坂の事、好きだと思うの。』
俺は楠の顔を上げさせ、若山の言葉と自分の確信に自信を持って伝える。
「楠、良く聞いて。中にはセフレって関係を納得して付き合っている奴もいる。でも、俺は楠と、友達でも、セフレでも無く、きちんと付き合いたいんだ。だから…。俺の彼女になってほしい。」
楠はびっくりした顔をしたままで、反応が無い。思わず心配になって聞いてしまう。
「楠?俺の話、わかった?」
「…うん…。」
ほっ。伝わってる。
安心したのも、つかの間、
「なんで、彼女なの?私、女らしく無いし…。それに小坂の事、好きな女の子たくさんいるって聞いたよ?」
そう来たか…。俺ははっきり答える。
「他の女なんて興味無い。俺は楠が良いの。それとも楠は俺が彼氏だと不服?」
「彼氏?」
楠はびっくりして大きくなった目を更に大きくして聞き返す。
「そっ。楠が俺の彼女なら、楠の彼氏は俺だろ。」
「でっでも、私、小坂の事、好きだけど、彼氏って…」
尚も抵抗する楠に、
「あぁー、うるさい。こういうのは頭でごちゃごちゃ考えないで心で感じるもんだろ。」
そう言いながら、楠の唇を塞いだ。何か言い返そうとした楠は口が開いていたから、俺はすぐに舌を楠の中に滑り混ませる。
「…むぅ。んぅ…。」
しばらく楠の口の中を愛撫すると、息が上がって来たのがわかった。
「…ぷはっ。」
口を離して楠を見ると目がトロンとしてる。あぁ。このまま襲いたい。でも、楠に聞かなきゃいけない事がある。俺は楠の髪を撫でながら聞いた。
「どぉ?感じた?」
「…ドキドキして、気持ち良かった…。」
「それって、俺以外の奴とでもそうなる?」
俺の問いにしばらく考えていた楠は、
「なってみないと解んないけど…。多分、嫌。」
上出来。上出来。
「楠…。」
俺の呼びかけに楠は顔を上げた。
「もう一度言うけど…。俺の彼女になってほしい。」
しばらく楠は考え、
「うん。」
としっかり頷いた。
俺は嬉しくて楠をギューと抱きしめる。途端に抗議の声が腕の中から聞こえた。
「痛い…。小坂。痛いよ。」
「あっ!悪い。」
身体を離すと楠の温もりが無くなり淋しく感じる。
重症だな。俺も。
「じゃあ。帰ろうぜ。」
楠の手を取り出口に向かう。すると楠の口から思いもよらぬ言葉が出て来た。
「へっ?セックスしないの?」
「何?したいの?」
俺の返事に楠は真っ赤になると、
「もう。いいよ。」
と拗ねた様にプイッと横を向いてしまった。俺は楠の頭を撫でながら、
「また今度な。こんな所じゃなくてさ。」
と言うと、楠は、
「…うん。ごめん…。わかった。」
と素直に受け入れてくれた。
始まりの場所で仕切直しのセックスも悪くないが、どうせなら、ちゃんとベットの上で楠を抱きたい。せっかくの申し出だが、次回のお楽しみにしておこう。


第3資料室を出て鍵をかけると楠が聞いて来た。
「小坂、鍵返しに行くんでしょ?」
「コレ?スペアだから大丈夫。」
「えぇ?小坂、いつの間に。」
楠はびっくりした顔で聞くもんだから、可笑しくなる。
「…ぷっ。教授にいろいろ手伝わされるから面倒で作った。」
「なんか小坂って要領良いね。」
変に納得している楠がなんだか可愛いい。
俺達はそのまま手を繋いで帰った。ただ手を繋ぐだけなのに、なんでこんなに満たされているんだろう。なんだか不思議だった。


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