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異世界の放浪者
【ファンタジー 恋愛小説】

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異世界の放浪者 第三話-3

「本当にごめんなさい…」
ミラルの家を出て数分経ちポポはいきなり謝ってきた。俺を召喚したことに対してなのだろうと即座にわかった。
「いいんだよ。あの時のポポに会えたんだ。それはそれで嬉しい…」
そう言ってポポの頭をクシャクシャと撫でる。俺の思っている嘘偽りのない言葉がポポに通じたのか、一安心みたいなそれらしい反応を見せる。何故か知らないがポポのローブの後ろがバザバサと揺れていた。俺は不思議そうに見るとその目線に気付き、何やらローブをたくしあげてきた。
「尻尾ですよ」
そう言って俺に尻尾を見せる。
人型に動物の耳、さらに尻尾が付いている。ポポの体格や顔つきだからなのかはわからないが、そのパーツは良い具合あっていた。
「あの〜…登くん…」
「登でいいよ。んで何?」
「何か食べたい物でもありますか?もうお昼ですし…なにかお作りしますよ」
確かに少し腹は減ってるが何せ別の世界。どんな食べ物があるかわからないのが正直なところだ。
「ん〜…じゃ〜肉類の料理頼めるかな?」
「分かりました」
ポポはニッコリと笑い、答える。
この世界の料理に期待半面、不安半面だ。
約一か月、こうやってポポとは過ごすのだが、果たして元の世界に帰りたいと一か月後思ってるか不安だった。


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