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冷たい情愛
【女性向け 官能小説】

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冷たい情愛Die Sekunde-2-11

話を聞いて、私はびっくりしてしまった。

写真も、その当時のものが少し残っているのだが…とてもではないが私に見せられないと思ったそうだ。



「で、最後には東京のフリースクールに無理やり入れられたんだ」


父親の知人の家に預けられた彼は、都内に進学していた姉の支えもあり更正し、勉学に励んだそうだ。


そして、預けられた家主が経営する私学に進学した。

地元の公立高校はそれまでの素行もあり、とてもではないが進学先は見つからないだろうとのことだったらしい。





それが、私と彼が出会った学び舎という訳だ。




「びっくりしちゃった」


「紘子は、そういう人種とは無縁な感じだもんな」


「そうだね、絶対に関わりたくない人種だった」


「なら、その当時に出会ってなくて良かった」




これがまた、演技じみた言い方だったので、今度は私が笑ってしまった。



中学生の私が、そんな彼と出会っていたら…まず好きになることはなかっただろう。

だけれども、今となっては、笑い話だと思う。



過去を知られて私に嫌われると思ったのなら…それはとんでもない思い違いだ。



「お姉さんは、怒らなかったの?」


「俺には優しくしてくれたんだ」


「素敵なお姉さんだね」


「そうだね。他の人はどう思うか分からないけど、俺にとっては」


「お姉さんにも会ってみたいなあ…」



彼が優しいというのだから、素敵な女性なのだろう。





「いつかね」

彼は、そう答えるだけだった。


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