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陽だまりの詩
【純愛 恋愛小説】

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陽だまりの詩 6-4

「奏」
「はい?」
「応援してる。一緒に頑張ろう」
「はい!」
俺は奏の頭を後ろからポンと叩いた。


とは言っても、俺は何もできない。

リハビリの時間以外は無理をしてはいけないらしく、俺は黙ってガラス張りの外から奏が頑張っているのを見守るしかできなかった。

スロープを掴み、ゆっくりと立ち上がる奏。

そして一歩。

しかしその瞬間、奏は崩れ落ちる。
リハビリに付き添っている福祉士がしっかりと支えると、奏は一息ついてもう一度立ち上がり、そして一歩。
だが、またも倒れそうになる。

そんなことが二時間ほど続き、今日のリハビリは終了した。

リハビリテーション室から出てきた奏は、汗をかいてすっかり疲れている。

やはり簡単にいくわけはなさそうだ。

ただ見ているだけの俺は、悔しさで唇を噛んだ。

関係者しか入れないようだし、俺は本当に何もできないのか…



病室に戻ると、奏は着替えると言った。
ふと、この間の姿を思い出して恥ずかしくなる。

そそくさと病室を出てボーっと時間を潰す。

奏がリハビリを始めて本当にうれしかった。
だが、説得しようとしたときも躊躇った俺が今更これ以上やれることはない。

ならば少しの時間でもリハビリの間、ガラスの向こうで一緒にいてあげたい。

奏は今まで何度も俺を支えてくれた。

次は俺の番だ。



「どうぞ」
扉の向こうから奏の声がする。
「おう」
俺は力強く扉を開けた。


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