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陽だまりの詩
【純愛 恋愛小説】

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陽だまりの詩 5-4

***

「春陽さん」
「ん」
「話は終わったんですか?」
奏は心配して様子を見に来てくれたようだ。
不安そうな顔をして車椅子を漕いで向かってくる。
「ああ」
「あの人、もしかして春陽さんのお母さんですか?」
さすが、勘が鋭いな。
まあ誰でもわかりそうなものだが。

違う…あんなの…

そう言おうとしたが、絞り出した言葉は肯定だった。
「そういうことになるな」
「…仲違いでもしてるんですか?」

今日の奏はやけに突っ込んでくる。

たまにそういうときはあるが、今日は真剣そのものだ。
「仲違いとはちょっと違うかもしれない」
俺は適当に答え続ける。
そうすれば諦めてもらえると思ったから。
「…話してもらえませんか?」

今日の奏は、やはり一味違った。

この問題は、俺と美沙にとって重要なことだと察しているのだろう。

「…」
だが、こればっかりは奏にも話したくはない。
いくら奏でも…


「私はもっと春陽さんと美沙ちゃんのことを知りたいんです!」


奏は思いっきり叫んだ。
「はぁ…はぁ…すいません…」
すぐに息が荒くなる。
体力ないくせにまったく無理しやがって。
「でも…私は…もうお二人とはただの知り合いじゃないですから…」
「奏…」
奏は息を整えながら、笑ってくれた。


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