約束…1-6
ベルトを外し、ファスナーをおろす。
我慢できないといっているように、下着越しにそれがわたしに向かって欲望を主張していた。
久しぶりに見た愛しい人のそれに…ドキドキしないはずがない。
わたしは下着から、それを取り出して指先でなぞる。
いつも社長に半ば強引に抱かれているわたしだから、正直、どうしていいかわからないというのが本音だけど。
わたしは社長のそれに唇を近づけてキスをする。
社長の顔を見上げると社長は眉間にしわを寄せ、吐息を漏らしながらわたしを見ていた。
その顔にたまらなくドキリとさせられる。
やっぱりわたしはこんなにも、この人が好きなんだと納得させられてしまう瞬間だった。
男性経験が多いとはもちろん言えないけど、そんなわたしにもわかる、少し大きめな社長のそれ。
「大きすぎて…口の中に入りきらないです…
梨絵さん、こんな大きいのどうやって気持ちよくさせたんですか…?」
そう言い終わると、口の中にそれを埋めていく。
わたしにこんな言葉を言わせないで。
嫉妬だらけの女にさせないで――
そう思いながら社長を見つめ、いやらしい音を立てて愛撫して。
時折、それをきつく吸ったり、のどの奥ぎりぎりまでくわえこんだりする。
「麗…もう…」
社長は苦しそうな、切なそうなそんな顔をして。
――唇を離すとスカートをめくりあげ、深紅の下着をおろした。
そしてスーツの内ポケットからコンドームを取り出すと、スーツを脱ぎ捨て、社長のそれに装着する。
わたしを――鎮めて下さい。
わたしは自分のそれに社長のそれにあてがう。
あてがって、気づく――わたしのそれはいやらしく社長をほしがっていることに。
社長の唇から、そしてわたしの唇からもお互いを欲しがるように吐息が漏れた。
「…んんっ…」
ゆっくりとわたしの中に入ってくそれ。
欲しかった…
あなたがずっと欲しかった…!
「あっ…あぁ…」
社長の体の上で円を描くわたしの腰。
勝手に、本能的に、わたしのいいところに当てていく。
――涙が溢れてくる。
許さない、許せないっていいながら。
あなたがわたしの中に入ってきたことが嬉しいから…
社長がわたしの腰をつかんでわたしの体を安定させようとするから、より深いところに社長のそれが当たる。
体の奥に響く甘い痛み…