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陽だまりの詩
【純愛 恋愛小説】

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陽だまりの詩 3-2

『実は十六なんだ、びっくりだろ』
『そんなー冗談はいいですよ』
『本当だよ』
『ロリコンシスコン野郎』



足がガクガクと震えてきた。
「奏ちゃん、ヒーローは」
「もういいですよ」
さらっと笑って返された。
下手に知恵をつけさせてしまったぜ。
少し後悔する。

よし、意を決して。

「実は十六なんだ、びっくりだろ」
「そんなー冗談はいいですよ」
「本当だよ」
「……」

さすがに奏ちゃんは笑わない。

だが数秒後。
「…本当なんですか!なんだか偶然ですね」
奏ちゃんはパンと手を叩いてはしゃぐ。
純粋な子で本当によかった。
フォローされた気がしないでもないが。

「でも、二十歳くらいかと思ってました」




グサッ


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