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『one's second love』
【初恋 恋愛小説】

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『one's second love〜桜便り〜』-21

『拝啓
風花の舞う今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
………なんちゃって。岬です。こうやって要くんに手紙を出すのは初めてですね。あ、折角なんで手紙らしくかしこまって、要くんって呼ばせてもらいます。

お元気ですか。この前会ったばかりだけど、変わりありませんか。
私は、大学にいる時間が今すごく楽しくて、最近は友達と買い物したり映画を観たりしています。

ちょっと前の私なら、考えられなかったこと。
そんな当たり前さえ保証されなかった。嫌いな自分を、横から卑屈に見てる。そんな毎日でした。

だからこの頃は、嬉しいんです。今の生活が、手離せない。


要くんは、どうですか?
そっちは、元気ですか?

もし、肯定してくれるならどうかそのまま、居続けてください。
要くんとずっと一緒に居られれば、もしかしたら私の病気は治るのかもしれません。
でも、その為に要くんが犠牲になるのは、耐えられないんです。

私は大丈夫。
もう絶対無くさない。
要くんが、私を好きだって言ってくれたから。
この距離で、頑張っていきたいんです。


なんだか、書きたいことだけ書いてしまったけど、不慣れでごめんね。
今日は疲れてしまったので、もう寝ます。
おやすみなさい。

波多野 岬より





……返事、すごく欲しいです』


end


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