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アパートメント-4

「こんなに食べたら太るしいらないってば」

「なにいってんだ。それ以上痩せたら男と間違えられるぞ」

「なななにを〜。私のはスレンダーっていうの!」

「ふっ。見栄はってもな」

「慎の好みの女はみーんな太ってるだけじゃんか」

「出るとこがまったくない幼児体型に言われたくないな」

「ななななっ!」

にやにやする慎と絶句して真っ赤な顔をした私の顔をみながら斗織が呆れながら仲介にはいる。

「まったくもう。二人ともいい加減にして。慎も帰ってきたことだし、はじめましょうか」


リビングで青い袋からいくつものプラスティックの容器をとりだしていく。

「これさいしょにみたいのよ。すごくいいお話なんですって。」

斗織がとりだしたレンタルショップのDVDのケースには、
[世界中が泣いた至上最高のラブロマンス]
というコメントのついたDVDに慎が目をキラつかせた。
慎は見かけによらず恋愛映画が大好きなのだ。


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