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『ミッション!』
【学園物 官能小説】

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『ミッション!』-2

part 2

深夜、俺は安アパートの自室で煙草を咥えながら携帯を操作し、あるサイトを覗いていた。
「また……流されてしまった……」
あの後、俺は床に寝かせられ――制服が汚れて皺になろうもんなら、言い訳出来ないので――騎乗位で……。
ハァ……。
勿論、瑠美に会うまで本当に童貞だった訳じゃない。ただ、大学時代は絵を描く事に自分のすべてを集中させてた為、女性経験が他の同世代の男達に比べて圧倒的に少ないのは事実だ。
瑠美から見たら、童貞と変わらないのだろう。
「でも……教師と生徒だし……避妊してるとはいえ……マズいよね、絶対……と」
誰にも相談出来ず、でも一人では大した知恵も出ず……やむなく俺はネットに助けを求めた。
茶化すような書き込みが殆どだったが、一人だけ真面目に返答してくれた。
今、その人とチャット中である。
「『その子は何故、貴方を“お兄ちゃん”て呼ぶの?』……え〜と……」
俺の父親が、アイツの父親と親友だったらしい。
昔、一度だけだが、小学生だった瑠美を連れてその親友さんが親父のとこに遊びに来た事がある。
「……その時、高校生だった俺は、アイツに絵を描いてやってるんです……。赴任した学校で再会するまで、すっかり忘れてましたがね……と」
思えば……あの頃はまだ、絵の世界で生きていけると信じていたな。
「ん?……『いっそ、貴方の言う事を聞くように“調教”してみたら?(笑)』」
ちょ、調教!?……SMってやつか??

『フフッ。冗談。……もう遅いし、また今度話しましょ?』

「……すいません、いつも愚痴ばかりで……と」
書き込みをすると、相手は『いえいえ(笑)』と返し、ログアウトした。
……ふぅ、俺も寝るかな。


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