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無味乾燥
【ショートショート その他小説】

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『晴れ時々曇り、のち雨』-4

『クモリ〜Gray and music〜』

『我慢することは良いことじゃないし、悪いことでもない

でも、我慢すればするほど君のココロはすさんでしまう

我慢しないでくれ

綺麗なココロのままでいてくれ

我が愛する人よ』

イヤホンから聞こえてくる曲を歌う歌手がそう言った。僕はこの唄が好きだ。なんとなくだが、歌詞が良いと思う。

 我慢することに対し、肯定でもなく否定でもない。だが、我慢し続ければ心を病んでしまう。そんなことを──そのままだが、言っていると勝手に思っている。

その歌詞は僕の心にズシッと重くのしかかる。過去に引きこもりになった時があった。友人関係に悩み、それを我慢し、さらに悩み続けたら、精神(こころ)が壊れた。だが、この唄を聞くと、不思議と元気が出た。こんな風に成れたらなぁ、といつも思う。

『辛い時辛いと言えたらどんなに楽なんだろう

哀しい時哀しいと言えたらどんなに楽なんだろう

苦しい時苦しいと言えたらどんなに楽なんだろう

痛い時痛いと言えたらどんなに楽なんだろう

我慢しないで、僕に言ってくれ

愛する人よ』

END


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