投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜
【その他 官能小説】

社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜の最初へ 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜 81 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜 83 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜の最後へ

仮装情事。〜鉄の女と人気レイヤー〜-2

「お〜っす!京香、またふったんだって?」
翌朝、いつものように出勤してきた私を迎えたのは、同僚である千奈(せんな)のからかいじみた挨拶。やけに情報が早いなとは思うが、別にいつもの事なので軽く流しておく。
「ああ、ふった。いつものようにな」
「……あっさり認めちゃうんだ」
「相手が知ってる事をわざわざはぐらかすような性根の悪さなど、私は持ち合わせていないさ」
すると、千奈はやれやれと首を振りながらため息をついた。
「…あたしにはその方が性根悪く思える…」
皮肉だから――なんて思ってはみるが、口には出さない。実際、私自身も性根が悪いと思う。清々しい、と言えばそれまでだが、ふられた相手からしてみれば、はっきり別れたと公言し、普段と全く変わらない私の態度は、傷口に塩を塗るくらいひどいものだろう。
だが、本当にそうかはわからない。私は他人の考えなどわからないのだし。
「まあ、どうとるかは人次第だな」
だから私は、とりあえず肩をすくめてみた。そして、いつもの通り自分のデスクに腰を下ろす。
「おはよう、京香さん」
すると今度は、右隣のデスクでもう仕事を始めていた湊(みなと)が挨拶してきた。私はいつも通り、「ああ、おはよう」と軽く手を上げる。
「全く、毎度千奈には困らされる。職場でこういう事はしないでもらいたいよ」
そして、ため息混じりの文句を呟いた。すると彼女はくすくす笑う。
「ちょっと湊ぉ〜…あんたが笑う必要ないでしょ〜?」
その笑いは、私を追ってきた千奈を軽くへこませるには充分だったらしい。私の左隣にある自分のデスクに座りながら、泣き声みたいな感じでいかにも悲しんでます、って雰囲気を出す。
「ははは、散々だな千奈」
まあ、それもおどけてるに近いから、私は軽い相槌だけ打って、それからは自分のデスクに向き直る。

と。

「あ、そうだ京香。前に話してた年末旅行の話なんだけどさ…」
ころっと表情が変わった千奈が、急に話題を変えた。全く、よく表情と話題が変わるものだ。
だが、変えた話題は前々から計画してた旅行の事だったから、私はため息とかは出さないでちゃんと千奈の方を見る。
「京香が来る前に湊と話し合って、あたしと湊が行けそうな日をリストアップしてみたんだけどさ……どう、こん中であんたが行けそうな日、ある?」
そう言って、彼女は自分のデスクに置いていた紙を差し出してくる。私はそれを受け取ると、ざっと見た。

――あ。
一日だけ、無理な日がある。

「…後で手帳と照らし合わせてみるが…少なくともこの日だけは絶対に無理だな」

自然と台詞が出てきた。まあ、自分でも納得。
「この日…だけ?何かあるの、京香さん?」
肩越しに私の見る紙を覗き込んできた湊が、問いかけてくる。
――耳に息が吹きかかるから、ちょっと止めてほしいな。
だが口には出さない。そんなわけだから、湊は顔を引っ込めたりしない。とりあえず意識しないようにして、質問に答えた。…ちょっと含みを持たせて。
「ああ、『どうしても抜けられない私用』がな」
「なになに?もしかして、新しい彼氏とデート?」
即座に千奈が反応する。だが言ってる事は、全くもって的外れ。さすがにちょっと、と思う。
「…それこそ私が性悪みたいではないか」
そこで、ちょっと冷ややかな目で千奈を睨んでみた。すると彼女は案の定、からかってる感じの顔をひきつらせる。


社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜の最初へ 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜 81 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜 83 社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前