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桜が咲く頃
【ファンタジー 恋愛小説】

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桜が咲く頃〜謎〜-3

気付いたときには、俺は布団に寝ていた。
ゆっくり体を起こし、ぼーっとしながら辺りを見回す。
少し見ただけでわかる、質の良さ。
俺は今まで護衛をして生活してきた。
大概、護衛する人物の屋敷で暮らした。
だから、金持ちの家を何件も見ているが、この屋敷は今まで働いたどの家よりも立派な造りだ。
そうとう金持ちなのだろう。

一体どんなやつだ?
それより、なんで俺はこんなところにいるんだ?
記憶を辿っていると

スッと障子が開き、一人の男性が入ってきた。
俺は刀を手に取り、身構える。

『起きたか?』
聞き慣れた声。
『具合は大丈夫か?』
男性は俺の近くに腰をおろす。

コイツは…!

いや、しかし格好が…
俺達護衛が、こんな良い着物を着れるわけがない。

俺が驚いていると
『ん?なんか変か?』
男性は自分の服を見て、おかしいところを探す。

『おっお前、あっ矮助か…?』
恐る恐る聞いてみる。
男性は顔をぱっと輝かせ
『初めて名前呼んでくれたな』
と満面の笑みで答える。

俺は頭がクラクラしてきた。
なんでコイツがこんな金持ちの家で、こんな立派な服を着ているんだ?
俺は頭を押さえる。

『鈴、大丈夫か?とにかくゆっくり休め。
ここ俺ん家だから、気にするな』

今、さらっと言ったが、どういうことだ…?
『俺ん家』……!?

俺は頭が真っ白になった…


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