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セックスフレンド
【悲恋 恋愛小説】

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セックスフレンド-1

「わぁー!見てみてこのプーさん!超ーカワイイよ!!」
「そうか?なんか寝呆けたような憎たらしい顔してるだけじゃん」
「うぅ…もう俊なんて嫌い!」
「またまた!そうやっていつも普通じゃん。まあいいけど」

他人から見たら私たちは普通のカップルに見える。でも私たちは、友達兼セックスフレンド。俊があたしを好きかは知らない…けどあたしは俊のことが好き。ずっとこのまま都合の良い女でいる気はサラサラない。でも告る勇気はもっとない…振られたら今まで何だったの!?ってあたしは怒るだけだろうし…そろそろけじめつけないとな


「ユキまだあんな奴のセフレやってんの!?マジありえないし」
「でも好きだからさ…」
「いくら好きでも男なんて、体許したら惚れるもんも惚れないんだから〜」
「うん…まあ…確かに」
「いっそ自分から振っちゃえば?」
「え!?そんなの辛いよ…」
「これは賭けなの!いい?体目当てなら相手はすんなりもう会わなくていいって言うでしょ」
「うんうん」
「でも相手も好きなら…『ちょっ…ちょっと待てよユキ!』振り返るユキ!そして彼が抱き締める!『行かないでくれ…俺はずっとお前が好きだっただから…』『俊…』ってなるわけよ!」
「あぁ…激しい妄想ありがとう」

まあでもそれを使う手もあるな…好きって言うよりは楽だし。俊に嫌いって言うのは慣れてるし…


「お前も相変わらずチキン野郎だな!さっさと告っちまえよ」
「だってユキは…俺のこと何とも思ってないはず」
「女なんて相手を見つめて『愛してるよ…』って言えばイチコロなわけ」
「なんかベタだけどモテ男のお前が言うと説得力あるな…」

でも俺にそんなことできるのか?たぶん無理だろうな〜


よし!決めた三日後、作戦実行。振られたら振られただ〜世の中に男なんて星の数ほどいるんだから


そして三日後…
あぁドキドキしないでよ〜俊のうちなんか何度も来てんじゃん。もう10分も玄関前にいるよ
ガチャ「えっ!?」
「うぉ!なんだよ〜驚かせんなよ」
「いやこっちが驚いたから!何で急に出てくんの?」
「来るの遅いから見にいこうと思ってな」
「そっか…」
「まあいいや。寒いだろ?入れよ」
「あ、うん」

あたしはこういうさりげない優しさが好きな一面でもある…

中に入って少し雑談…さて本番か…頑張れあたし!
「あっあのさ!話があるんだけど…」
「なんだよ?急にかしこまって」
「大事な話だから」

大事な話!?まさか妊娠!?そんなわけないよな?俺ちゃんと避妊してたし…えぇ

「そっそうか。で、どうした?」

あぁ〜やっぱ言えないよ。どうか神様あたしに勇気を…ってもらえるわけないか。もう決めたんだ言わなきゃ


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