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発条式発情鬼
【レイプ 官能小説】

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発条式発情鬼-1

      1

 青い背広姿で、革製のバッグを右肩にかける男、名前は山下賢。女の玄関に訪れて二人でひと時を楽しむのが仕事だ。依頼人から紹介された女だが、彼を迎えるのに、喚いたり泣くことが多い。それでも沈着冷静を、心がけてはいる。今朝も街の路地前で冷たい風の中、下半身は熱くして待っていた。

      2

 女が歩いてきた。依頼者の言う通り、茶色のコートを着けるが、ブランドに興味は無い。覆い包まれた中身に用がある。一歩前へ出て、小声で話す。
「玄関に訪問させてください」
 話しかけられたとわかるぐらいで、聞き取れないのは承知している。相手は通りすぎようとした足を止める。彼女が好む男のタイプも聞いていた。ちょっと顔をいじれば雰囲気が出るものだ。
「あの。なにか」
 知り合いだったか思いだすふうにする。多くの男とセックスしまくっている情報もあり、そのなかのだれかと感じたのだろう。
 彼女は写真で見たより白い肌、上唇の端に小さな黒子。薄い唇だが、型は良い。顎のおでこが動き、なにか言いたそうだ。
「あれなんですがね」
 路地の奥を指差す。依頼人の学生かばんが立てかけてある。取っ手についたストライプで、妹のだと気づく女。細い目を吊り上げ、口角を下げて、あの子は、と悪口を並べたてる。
「学校をさぼって遊びにいったんだわ」
 彼に視線を投げると路地の奥へ小走りで行く。
(聞いた通りだな)心で呟く。
 みつけてくれた礼もないし、なぜ知っていたか不審がりもしない。すでに、凌辱のゼンマイは一杯に巻かれている。この女は依頼人にとって害だ。
 彼はバッグに右手を入れて小型テープレコーダーを取り出す。時代遅れだが、貰いものだし、操作が単純でいまの仕事に向いている。スイッチを入れて路地入り口に置く。ゆっくりもしていられない。
 女は屈んでかばんを確認するようにして、大きくため息ひとつ。テープからディスコ調の曲が大音響で流れる。同時に彼は、コート姿に被さり、触れた髪の毛もそのまま、相手の顔をまさぐる。暴れ馬のような背中だが乗りなれている。
「なによ、あん、ぐっ」大きく開いた口を左手で塞いだ。
「うう、うん。うん」彼女は声にならないでうなる。
 予想通り細長い指が、塞いだ手を退けようとする。右の指だがピンク色の爪、手入れしているのだ。出勤途中でマニキュアはしてない。伸びた爪をたてられて、ここはいつも辛抱する場面だ。
「すぐ終わります。ちょっと我慢すれば良いのですよ。ワカナさん」
 彼女の身体がピクッとする。名前を知っていることに驚いたのだろうが、相手の思惑に興味はない。コートの襟を掴まえて、右肩から剥がす。女の左手が邪魔をするが所詮力勝負。臙脂色の制服だろう上着が見える。
 女の唇が掌でうごめき、濃縮甘味ジュースが溢れる。舐めたいが、まだ早い。
「大声を出してもかまいません。どっちが得かです」
 耳元で囁いて、左手を放す。
「助けて」叫ぶが、歩道まで届くはずもない、音楽に消される。
 女の声をそのままに垂れ流させて立たせる。左も脱ぎ取り、肘まで下げる。身体を揺すり忙しく動く腰。タイトスカートに指をかけ、情報にあった場所からホックとファスナーをみつけた。それを開く。一段と腰の動きは激しくなる。
「いくらでも悶えさせるから」
 緩みながら腰周りをまだ守ろうとする、滑る感触の布に、指をかけて腰のラインに沿って抉り落とす。引力へ従いスカートは彼女を見捨てた。
「寒いからと、パンストか」
 くぐもる笑い声で言った。こんなときの役にはたたない。へこんだお腹が熱く、柔らかい。手間はかけない、パンストはプライベートで楽しむとしよう。
 肌へ吸い付くように指を進める、もち肌って上物だ。ゴムの防衛線があり、薄い生地の布切れが覆う。そこを捲り、指が細い繊維状の集まりに触れる。


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