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The Christmas without you
【悲恋 恋愛小説】

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The Christmas without you-3

―7時
さすがに遅すぎる。
不安になってきた。
携帯を持つ手が震える。
心配なら、電話してみればいい。
でも、電話をするのが怖い。

7時半
勇気を振り絞り、メモリーを押した。
「…圏外」
少し、涙が浮かんできた。

8時になっても、9時になっても、10時になっても、
…結局、涼君は現れなかった。

テーブルの上に所狭しと並ぶ、冷めたご馳走。
表面が固くなったケーキのデコレーションに、気の抜けたシャンパン。

カーテンの隙間から日が射しているのに、なお光り続けるツリーのライト。

昨日の晩に振り積もった雪は、跡形もなく溶けていた。


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