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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目……恐怖の大魔王…………No.5-5

"簡単!!誰でも採れる平均点よりちょい上の採り方クッキングー♪"

まずはよーく先生や周りの生徒の動向に注意しながら全問に正解を書きます!この時、なるべく字は丁寧に♪

次に、問題の予想配点を割り振ります!大問題毎に点数を振り分けてから小問に配点すると、スムーズに出来ますよ?!

最後にクラスメートたちの予想平均点を予測して、その点数よりちょい上の点数になるまで小問を削るなりスペリングミスを付け加えれば、あら不思議!!

目立たずそれでいてまぁまぁな答案用紙の出来上がり♪


ふぅ…できた。
我ながら完璧だな。



「はい、止めー!一番後ろの席の人は解答用紙を回収ー!」
試験監督の先生の合図



ねー今回難しかったよね?
とか
ここの問題どうだった?
など、教室内はガヤガヤしている

後ろを振り向くと、本当に満点の笑みの亮。
「その顔を見るとかなり良かったみたいだな?」
祝福がてら聞いてみる

「おぉよ!!今回も頑張ったからな!」

嬉しそうに答える亮





すると、後ろからハンっと小馬鹿にしたような声
「あ``?」
という何時もの亮と共に声のした方を見ると、こちらも何時もの見下した様な態度の細川。
黙ってさえいればかなりの美形というか中性的な顔立ちなのだが……


「君の良い点数なんて高が知れているね。これだから庶民は困る。」
どうやら最後のフレーズは細川のお気に入りらしい。


「なんだと細川?!!よっぽど顔面整形に興味があるらしいな……」
マズい、亮の声が何時もより低音域ということは結構な本気モードだ…
コイツが本気出したら細川の顔は、どう頑張っても哺乳類には届かない様な顔になるだろう……
まぁ努力を笑われたんだから怒るのも無理ないか…
今回は前みたいに仲裁してくれる人がいないし…しょうがない

「細川くん、それは少し言い過ぎじゃないかな…。君も全教科満点という訳じゃないだろ?上に立つ者は弱者をいたわるものだと思うのだが?」

全く心にも無い事を猫を被って言う


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