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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目……恐怖の大魔王…………No.5-3

ふー……
前髪という最後の砦は守りきったぞ。

良くやった俺!

しかし……
参ったな。きっと軽いノリで「うちの娘を頼んだよ♪」なんて言われたり……考えるだけでも恐ろしい…。まぁ少しの辛抱だしいいか。



教室に着くと何やら皆が皆、席について勉強している。

英語の単語帳を難しい顔しながら読んでいる亮に小声で理由を尋ねてみた

「なぁ、なんでみんな勉強しているんだ?」
目線をチラッと上げて俺を確認した後、また単語帳に目を走らせながら亮が答えた
「ん?あぁ、お前には関係ないかもだが今日からテストだ。」

そうか、テストってのがあったっけ……
だから最近は麗さんがやたら罠だらけの質問攻めをしてきたわけだ。

「そういうお前も英語以外は余裕だろ?」
真実を言う
「チッ、英語以外は余計だ。誠もせいぜい点数調整に苦しみな。」
最初は不機嫌に、最後の方はイヤミったらしく言う亮

「言ってくれるねぇ」
苦笑しながら席につく。

亮は英語が大の苦手なのだ。

いわく、何故日本人である俺が将来使うことも無いであろう英語を勉強しなきゃならないんだ?戦争に負けてマッカーサーが来たからか?

だそうだ。亮の気持ちはよく分かる。
しかし、何だかんだ言ってあいつは英語の勉強を頑張っている。

大好きな喧嘩の時も単語帳を見ながらである。
どんな感じかというと…………………

そこは人の気配が失せた深夜の寂れた路地裏…
あるのは人間の欲望の名残と、生暖かい風のみ

しかし今夜は何か様子が違う
それは物陰に潜む黒い影たち
獲物を狙う様に目をギラつかせ、路地の奥を見ている

しばらく待つと、制服を着た男が向こうから歩いてくる
闇に潜む影たちは互いに目線を交わし、頷きながら標的の確認をし、路地裏に飛び出した!!

特別出演ジョッカーABC……(略)……Z「イィィィィーーー!!」
男「えーっと、principalは"主要な"かー………principal主要なprincipal主要なprincipal主要な………」
ブツブツ発声しながら覚えようとする標的の男に対して襲いかかるジョッカーABC……(略)……Z

最初はprincipalを覚えるのに夢中でジョッカー達の怒涛の波動攻撃も軽く受け流す

しかし、principalという単語の次の単語を目にした時、男の体に変化が!!


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