投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 17 秋と春か夏か冬 19 秋と春か夏か冬の最後へ

秋と春か夏か冬03話〜『昼と呼び名と弁当と』〜-6

「ぁ…あの………秋津くん…」

「ん?なんだ」


「わ…わたし……香織って言います」

??何をいまさら。

「知ってるよ」


「わたしは…香織って言います……染井くんは香織ちゃんって言います……北条院さんはカオリンって言います……青柳くんは香織さんって言います」


そこで区切り…少し寂しそうに言う。


「…でも……秋津くんは春野…」

やっとわかった。
…いまさら呼び名を変えるのは恥ずかしい気もするが…俺はこいつに、こんな顔をしてほしくない。


「悪気はなかったんだ。それよりずいぶん遠回しな言い方なんだな…香織」

そう言うと春野は顔を上げ、とたんに笑顔になる。
うん…この笑顔を見たい。


「…秋津くんは香織って言います‥♪」

嬉しそうにそう呟く。


そこで俺からも言う。

「なぁ香織」

???
春…香織は首をかしげる。


「みんなは恭介って言います。でも香織は秋津くんって言います」

真似しながら応えた。


香織は少し考えて…顔を真っ赤にして言う。


「…ゎ‥わたしは……恭介くん…って…言います」



次の日の昼休み。

もはや定番になった5人での食事。

昨日あれから練習したことを実践する香織。


「‥拓也くん…鈴ちゃん…理緒くん……こんにちは…」

香織は恥ずかしそうに言った。

「ん香織ちゃぁぁん可愛いすぎるぜ♪♪ついに名前で呼んでくれたな」

オーバーだおまえは。


秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 17 秋と春か夏か冬 19 秋と春か夏か冬の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前