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秘書の恋
【OL/お姉さん 官能小説】

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第3会議室…1-1

あたしはある会社の秘書課に属する秘書。

星野優花(ほしのゆうか)、28歳。

専属は営業部。

あたしは今、恋をしている。
…でも叶わぬ恋かな。

好きな人は彼女アリの、営業部部長。



営業部部長は橋本歩(はしもとあゆむ)、35歳。
彼女とは結婚の話も進んでるらしい。
左薬指に光る「彼女持ち」の証…
これがエンゲージリングに変わり、マリッジリングに変わっていくのかと思うと──


<AM7:50>
あたしは『営業部』と書かれた札のあるドアをノックする。
「おはようございます」
ノックして、ドアを開き、挨拶…これがいつもの始まり。



あたしが目指す先は──部長席。
「おはようございます、橋本部長」
「おはよう、星野」
もちろん営業部の他の社員も挨拶を返してくれるけど無表情。
なのに、必ず笑って挨拶してくれる部長…
あたしも自然と笑顔になる。
だけどやっぱり、あなたの左薬指を見ると──


あたしがあなたから遠い存在なんだと、改めて実感させられる…




昼休憩の時間は12時から。
あたしはいつも秘書課に戻ってから会社の食堂で同僚と昼食をとる。
秘書課に向かうエレベーターの中で、胸ポケットに入れた携帯電話が振動した。

「メール?」

秘書課のある最上階に着くと、胸ポケットから取り出して携帯電話を開く。

「部長…?」

『本日の19時、第3会議室まで来るように。』

『了解いたしました。』と打ち、メールを送信して胸ポケットに携帯電話をしまった。

「第3会議室って…秘書課の下か」

何だろう…と思いながらあたしは秘書課のドアを開けた。





あたしは帰り支度をすませ会議室に向かい、着いた時には会議室の電気はついていた。


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