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ヲタク彼氏
【コメディ 恋愛小説】

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**突撃!!ヲタク訪問!??午前編**-2

昨日の放課後――


「あのー‥ひよちゃーん?さすがに俺だって健全な男の子な訳で‥‥。」


俺の腕の中で安心しきって眠っているルナタ‥‥日和に代わって、どうやって彼女が家に帰ったのか説明したいと思います☆

実はタイトルにされてるのに主役じゃないなんて聞かされてなかったから、このまま主役の座を奪っちゃおうかなぁ‥なんて目論んでたりして♪

「んぅ‥‥」

「え‥‥?」

「スー‥スー‥」

危ない。今、起きちゃったら俺の主役時間が終了してしまうっ!!

にしてもさぁ‥‥この子には危機感ってものがないのかなぁー‥。
仮にもさっき口唇を奪った男の腕の中ですよ?無防備に寝ちゃう?襲っちゃう?



ダメだっ!!!


だって……


だって‥‥‥



ルナタンのキャッチコピーは『汚れを知らない、真っ白純情乙女』なんだから、俺がそんなルナタンを汚す訳には‥‥くっ‥‥!!!


俺の頭の片隅にほんのすこぉ――――し残っていた理性を最大限に活動させて、なんとか我慢した。


とりあえず、日和のポケットから生徒手帳をとって住所を確認。

うーん‥‥なんとか歩いて帰れそうな距離かな。
さすがに背負って電車に乗るわけにもいなかいし‥。鞄とりにいくのもめんどうだし‥‥。


「と言う訳で、俺が日和を家まで送ってあげたって訳よ?ね、千香ちゃん♪」

「ね、晴ぽん♪ひより、早くお礼言って、鞄とりに学校行きなさい。」

「それなら大丈夫だよ。俺がもうとり行ったからね」

「あら、本当に?もう晴ぽんは気が利くのね!」

「千香ちゃんのためなら、たとえ火の中、水の中っ!!」

「もぅーやだぁー!!晴ぽんったら!!」


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