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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み4 〜夏一夜〜-4

 たっぷり濡れて秘部にぴたりと張り付いていた部分から、幾筋も糸が引く。
「んっ……!」
 龍之介の指が直に触れて来ると、美弥は全身をビクッと震わせた。
「あっ……?」
 いよいよこれからというその時に、龍之介は愛撫を止めてしまう。
 振り返って肩越しにもどかしそうな視線を寄越す美弥へ、龍之介は笑いかけた。
「美弥だけ裸じゃ、恥ずかしいでしょ?」
 そう言っていったん体を離し、龍之介は服を脱ぐ。
 全裸になると、龍之介は美弥を抱き締めた。
「あ……」
 お尻に当たらないようにと気を使った龍之介は美弥の足の間へ肉棒を挟んだのだが、滑らかな肌はその熱さと硬さとをお尻よりもはっきりと伝えて来る。
「っん……」
 抱擁が解かれたと思った途端、しっとりと汗ばんだ背中へキスが落ちて来た。
「ん、りゅう……」
 じれったくて、美弥は誘う言葉を呟く。
 今日の龍之介は、何故だか美弥を焦らす動きばかりだ。
 いつもなら飽きずに色んな箇所へ舌を這わせて来るのだが、今日は脇腹と首や耳くらいしか舐めていない。
 それでも十分濡れているから構わないのかも知れないが、いつもの濃厚で念入りな愛撫があっさり風味だと、何だか物足りない気がして仕方がない。
「もっと……して……」
 濃厚な愛撫を誘う呟きに、龍之介は背中に降らせていたキスを止める。

 かぷっ

「ひあっ!」
 耳たぶを強めに噛まれ、美弥は体を飛び上がらせた。
「り、りゅう?」
 噛まれた箇所に優しく舌が這って来ると、美弥は不思議そうな声を出す。
「シャワー浴びてないから、舐められるのは嫌なんだと思ってた」
「あ……」
 龍之介の囁きで本日のあっさり風味な愛撫の原因が分かり、美弥は納得した。
「ふふっ……嫌じゃないなら、もっと色んな事して差し上げましょうか」
「きゃっ」
 言うが早いか龍之介は美弥を振り向かせ、唇を重ねる。
 たっぷりと舌を絡め合いながら、龍之介の手は乳房と秘裂をいじり始めた。
 して欲しかった濃密な愛撫に、美弥は満足そうに喉を鳴らす。
 美弥はキスを中断すると寝返りを打ち、龍之介と向き合った。
 龍之介は微笑み、胸へと顔を埋める。
 みっちりと中身の詰まった乳房は、汗と共に美弥の甘い匂いがした。
 龍之介は、じっくりと柔らかな膨らみを味わう。
「っん、あ……!はん、あ、りゅう……あぁん!」
 いつも通りに……いや、心なしかいつもより念入りな愛撫に、美弥は全身をふるふると震わせた。
 それが龍之介には途方もなく可愛い仕草なのだが、これが至って自然体なもので、計算ずくでないのが驚きである。
 いつぞやの猥談で友達の中には『自分を綺麗に見せたいし、彼氏に喜んで欲しいから』とその最中に演技してしまうという意見があったが、美弥としては龍之介の愛戯を受けていると頭の中が真っ白になってしまい、演技をするなどという考えは全く浮かばない。
 頭が真っ白だと自分を綺麗に見せる暇などどこにもないから、その最中は相当みっともない顔や表情を曝け出しているんだろうなと、美弥は思っていた。
 ただし……美弥がみっともないと思っている顔や表情は龍之介にとって、可愛くて愛しくてどうしようもない顔や表情である事は表明しておく。
 閑話休題。
「んっ……はあ、ん……!あぁ、りゅうっ……あ、ん、やあん……!」
 龍之介の舌が腹部を通って茂みまで行き着くと、自分でも分からない間に仰向けにされていた美弥は、赤ん坊がむずかるように体をよじった。
「ん?」
 龍之介は目を微笑ませ、手をそこに割り込ませる。
 そして、指でぷっくり膨らんだ小粒をくすぐった。
「っっ!!」
 ビクッ!と、美弥の体が震える。
「んっ……やぁ……!」
「もっとして欲しいんでしょ?」
 龍之介は、美弥の足の間へ体を割り込ませた。

 ぴちゅっ……

「あぅ……!」
 一番敏感な突起にざらついた舌が這い、美弥は思わず龍之介の頭を押す。
 龍之介はくすくす笑い、そこを念入りに愛撫し始めた。
 舌先で突起を丁寧に舐め蕩かしながら、指は美弥の中へ侵入させる。
「んあうっ……!」
 びくびくと秘穴が収縮し、侵入者をきつく締め上げた。
「っは……!ん、はあうぅんっ……んあ、あ、あ、あぁ……!」
 美弥は足をばたつかせながらも腰をくねらせ、龍之介へ秘部を押し付ける。
 龍之介は美弥の状態を察し、たっぷりと蜜を含んだ淫花を指で丁寧にほぐした。


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