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秘書の恋
【OL/お姉さん 官能小説】

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課長と落ちこぼれ君…2-1

「畑中、ちょっと来なさい」
そんな風に呼ばれてビクッ!と自分のデスクで震えたのは畑中陽介(はたなかようすけ)、33歳。
自称秘書課の落ちこぼれ君。

そんな畑中を呼んだのは秘書課課長である相良真緒(さがらまお)、34歳。
独身、浮いた噂なしということになっているが、畑中に思いを寄せている。
しかも周りにはバレバレという、なんて不器用さ。
まあ、色々あって一度だけ体の関係は結んでしまったわけだが。

「は、はい…」
元気のなさそうな声で返事をすると背中を丸めて課長席へと向かう。

そんな畑中の姿を見て畑中の隣の席の松本梨絵(まつもとりえ)はクスクスと笑っていた。
「やっと、相良さんの『お誘い』かな…?」
そう、呟きながら。


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明日の土曜、13時に会社に来なさい──


そう言われたはいいけど、来なきゃいけない理由もわからずに俺は会社に来たわけだが…

そんなことを考えるより、思い出してしまう…アノコトを。

ドアを開けると課長席で仕事をしている相良さんがいた。
「お、おはようございます」
ドアの側で課長席に向かい、緊張気味にそう挨拶すると相良さんが顔を上げる。

「おはよう」

俺は相良さんのもとへと歩いていく。
…今日は何が起こるんだ…?
そんなことばかり、考えながら。
「何、緊張してるの?
怒られると思ってるね?」
課長席の前でガチガチに固まっている俺を見て相良さんはそう言った。
「いえ…課長、今日のご用件は…」
「用件?」
そう言うと、相良さんが席を立ち、俺へ近づいてくる。

──俺は初めて見た。
相良さんのスカート姿を。

ハイウェストですらりと伸びた脚。
いつもよりもボタンが1つ多くあいている気がする胸元…

って俺はあの──ヤッちまった時から相良さんのこと意識しすぎだろ!
ボタンは気のせい……

なんかじゃない。

そう頭の中が混乱していた時、相良さんが口を開いた。
「責任…どうとってくれるのかな、
ってことが聞きたかった」
「え…」

「あたしは、畑中が好き」

何て顔して言うんだ、この女…


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