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やっぱすっきゃねん!
【スポーツ その他小説】

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やっぱすっきゃねん!U…@-7

「…あの、佳代ちゃん。よかったら昼休みに勉強しない?」

「エッ?」

有理の申し出に、尚美は目を輝かせる。

「そりゃいいや!有理は数学得意だから、アンタにゃぴったりだ」

「そりゃ有難いけど……」

佳代は戸惑いの表情を隠せない。それを察したのか、有理は佳代に笑顔を見せると、

「じゃあ、明日から。ね!」

「ありがとう!私、頑張るから」

喜びを表す佳代。3人は揃って学校を後にした。


翌日昼休み。食事を終えた佳代が、イスを持って有理の机に近づく。

「どこからやろうか?」

有理は教科書をパラパラとめくりながら佳代に聞いた。

「…あの…連立方程式から…」

有理は問題を考えると、ノートに書きだした。

「y=3x-1、4x+2y=18の場合は、 yの3x-1を4x+2y=18に代入すると?」

「え〜と…2(3x-1)だから…」

佳代もノートにノロノロと書き込んでいく。

「6x-2だから4x+6x-2=18…」

「そうそう!あとは-2を移行させるの。その時、−が+に変わるから?」

「え〜…10x=20!だからx=2だ!」

初めて解けた方程式に、嬉声を挙げる佳代。

「後はy=3x-1に導入すると?」

「y=3×2-1だから…5か!」

「正解!なんだ?出来るじゃない」

有理の誉め言葉に、佳代は照れた表情で、

「先生が良いからだよ。ユリちゃん教え方上手いもの」

「じゃあ、その調子でもう一問。A+B+C=25、A−B=8、A=C。この時のABCは?」

様々な問題を次々と出して教える有理。佳代も必死に頭を巡らし、答えを導き出していく。

昼休み終了間際、外でサッカーに興じていた直也が教室に戻ると、その光景が目に飛び込んできた。

(…何だ?アイツら……)

直也は不思議な面持ちで、それを眺めていた。


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