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DEEP DIVER玲那〜闇に沈みし者〜
【ファンタジー 官能小説】

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DEEP DIVER玲那〜闇に沈みし者〜-31

「痛っ!?」
 苦悶の表情を浮かべる玲奈。
「少し黙っていてくれないか?」
 飛騨は冷酷な表情を浮かべると玲奈の下腹部に手を伸ばし、肉割れに肉虫をあてがう。すると肉虫は玲奈の体液に反応し、身体をくねらせて頭を潜り込ませていく。
「やぁっ!?き、気持ち悪……。ぬ、抜いてよ、んんぅっ!」
 玲奈は嫌悪に顔をしかめるが、肉虫は触手を巧みに動かしながら、身体をうねらせてずるずると体の中を這い上がる。
「どうだ、肉虫の感触は?気持ち好くてたまらないんじゃないか?」
 言いながら、玲奈の乳房を弄ぶ飛騨。
「だ、誰が……」
 ずるずると胎内を掻き回す肉虫。玲奈は感じまいと唇をかみ締め、頭を振るが、肉虫の触手と繊毛はにゅるにゅると蠢き、微妙な刺激で玲奈を翻弄する。
「そんな事は無かろう」
 そう言うと飛騨は肉虫の尻尾を掴み、頭が抜ける寸前まで引き抜いた。
「んあっ!?」
 子宮まで上がろうと肉虫が激しく暴れ、玲奈は悲鳴を上げた。そんな玲奈の反応を楽しむかの様に、飛騨は肉虫を持って上下に揺する。
「気丈な娘もこうなっては形無しだな」
 そう言って、肉虫で玲奈を翻弄する飛騨。
 しかし、ふと気が付くと肉虫を持った手に手応えが無くなっていた。怪訝に思って肉虫を引き抜くと、白煙を上げながら肉虫の頭が溶け落ち、残った身体はだらしなく垂れ下がる。
「な、なんだ?お前、何をした??……巫女の力は失われていないのか?」
 肉虫の残骸を放り投げる飛騨。見ると玲奈の様子も変わっていた。顔を伏せ、額に脂汗を滲ませ、身体を小刻みに震わせている。
「……私がやったんじゃない。神人の力に反応してオロチが暴れているんだ」
 オロチと聞き、飛騨の顔色が変わる。
「……オロチ、オロチミタマの事か?」
「ああ、巫女の封印が弱まって、オロチミタマが暴れているのよ」
 玲奈はそう言葉を吐き出すと、おもむろに手枷を引きちぎる。
「そ、そうか、聞いた事があるぞ。オロチを体内に宿し、封印する媛巫女の事を…。お前は久久能智の巫女か!?」
 じりじりと後ずさる飛騨。玲奈は口から瘴気を吐き出しながら、次々と縛めを引きちぎる。見るとその身体は一回り大きくなり、肌には緋色の鱗が露出していた。
「ああ、怒りで何か“でびるまん”に変身しそうよ……」
 そう言って、飛騨に向かって一歩踏み出す玲奈。竜鱗で覆われた翅が左右に大きく広がり、怒髪天を突き、身体からは怒りのオーラが滲み出している。悪鬼の形相とでも言うのか、表情は険しく、眼光鋭く飛騨を射抜く。
 気圧され、冷や汗を額に滲ませる飛騨。次の瞬間、玲那はおもむろに足を突きだし、飛騨の顔面を蹴りつけた。
「ふべぇっ!?」
 飛騨は哀れな悲鳴を上げ、まるで乾いた枯れ木のように転がった。
 ひっくり返った蛙のような有様で四肢を投げ出す飛騨。玲那は更に攻撃を加えようと飛騨に近付くが、傍らにいた奈々花が視界の端に入り足を止める。
「奈々花ちゃん、早く此処から逃げて。でないと私、これ以上はオロチミタマを抑えきれない……」
 顔を苦痛に歪ませ、奈々花にそう告げる玲那。しかし、奈々花は背を向けようとはせず、それどころか両手を拡げて玲那の前に立ちはだかった。
「お願い、桜龍さん。飛騨先生を許してあげて…」
 懸命な表情でそう哀願する奈々花。玲那はその言葉に自分の耳を疑った。
「……奈々花ちゃん、一体?」
 首を傾げる玲那。


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