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DEEP DIVER玲那〜闇に沈みし者〜
【ファンタジー 官能小説】

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DEEP DIVER玲那〜闇に沈みし者〜-13

「な、なあにが口ほどにもない、よ。あの莫迦葵にそんな事言わせてたまるもんですか…って、その莫迦面男は何処行ったんです?なんか、昼の定時報告の時にもダイアナさんが応対してくれましたけど」
「ああ、言ってなかったっけ。葵は今、京都に行ってるわ」
「京都って、蛭子姫(ひなこひめ)様のところ?」
 そう言って首を傾げる玲那。京都には鎮魂機関の本部がある。大極殿跡の地下に巨大な施設があり、そこに京都を守護し鎮魂機関を束ねる少女、蛭子姫と呼ばれる霊能者がいるのだ。
「別に蛭子姫に会いに行った訳じゃないわ。本部には色々と古文書なんかが保存されているから、何か今回の事件の手掛かりでもないかと思ってね…」
「ふ〜ん。別にどうでもいいけど、葵が京都に行くならお土産も頼んでおくんだったわ。油取り紙と焼き餅…」
「まあ、遊びに行ったんじゃないんだけど。私も焼き餅食べたいから、連絡があったら頼んでおくわ」
 そう言って悪戯っぽい笑みを浮かべるダイアナ。玲那も釣られて破顔する。ダイアナは玲那の気分を良くしてくれる特技があると、玲那は今更ながらに感心した。
「ダイアナさん、良いお嫁さんになれるよ。げっちゅ〜@hart」
「……はあ、ありがとう」

 翌日。登校した玲奈は心底驚いた。何者かに拉致された筈の片岡女史がまるで何事もなかったかの様に教壇に立っていたからだ。
「(ふ〜む、星熊ちゃんが嘘を言う訳ないと思うし、一体どうなっているのかしら…。私は昨日一回会っただけだからよく判らないけど、おかしな霊気も感じないし)」
 玲奈は首を傾げつつ、ふと隣に座る大神室奈々花を見やった。まだあどけなさの残る柔らかそうな頬に、常に涙が滲んだ様な黒目がちの瞳。やや太めの眉毛が表情を柔らかなものにしている。過剰なまでの内向的な性格がなければ、守って上げたくなる様な、保護本能をくすぐる可憐な美少女である。
 その大神室奈々花はふと視線を感じ、玲奈を振り返る。
「あ、あの、………何…か?」
 頬を赤らめて小首を傾げる奈々花。
「あのさ、奈々花ちゃんは片岡先生の事、よく知っているの?」
 取り敢えず訊いてみる玲奈。
「え?片岡先生?あの、片岡先生が何か?」
「あ、いや、美人の先生だから、生徒に人気があるのかなとか、独身なのかな、とか思ってね…」
 言われて奈々花は再び首を傾げた。
「さ、さあ、普通の先生だと思うし、特に人気があるとかは…。結婚はされてなかったと思うけど…。御免なさい、私、そう言う事はよく分からなくて」
「ううん、別にいいのよ。私、この学校の事まだ全然知らないから、ちょっと訊いてみただけだから。それで、片岡先生は片岡先生よね?」
「……え?よく意味が分からない」
「あ、あはは…ごめんね、変なことばかり訊いて。私も自分で何を質問しているんだか分かんなくなっちゃった」
 奈々花の困惑した顔に、玲那は苦笑いして言葉を濁す。
 結局、玲那は放課後再び式鬼を放つ事にし、その日授業が終わると奈々花とは挨拶もそこそこに別れ、屋上に上がった。

 放課後、玲那が早々に教室を飛び出した後、教室に残っていた奈々花の元に生物の教師、飛騨文弘が現れた。
「やあ、大神室。今日は昨日の友達とは一緒じゃないんだな…。丁度良かった。実験動物の世話を手伝って欲しいんだ…」
 飛騨はそう言うと、奈々花の肩に軽く手を触れた。飛騨が現れたことにより、頬を赤くし、舞い上がっていた奈々花であったが、実験動物の世話と聞いて顔色が変わる。


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