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DEEP DIVER玲那〜闇に沈みし者〜
【ファンタジー 官能小説】

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DEEP DIVER玲那〜闇に沈みし者〜-12

「あんっ!?あんぅうっ!?は、あぁあ…。お願い、もう許して…」
 言葉とは裏腹に、身体を英美に投げ出し、果実のような柔らかな唇からは甘い吐息がこぼれ出す。
 すると、これまで固唾を飲んで事の成り行きを見守っていた他の女子生徒達が、感極まって嬌声をあげる。
「あ〜〜ん、先輩ばかりずるいぃ〜!?」
「私、もう我慢できないわ…」
 既に佐和子は完全に快楽の虜となり、肉棒の感触に恍惚としているのを見て取ると、他の生徒達は佐和子の身体を放し、めいめいに快楽を貪り始める。
 上着を乱暴に脱ぎ捨てると、もどかしそうにブラジャーを外し、下着を降ろすのもそこそこに、隣の少女を押し倒す。
 またある者は白い乳房も露わに自分で揉みし抱きながら、手を下着の中に入れて必死に熱く潤った花芯に指を入れ、掻き回す。
ゆらゆらと立ち上る少女達の甘い体臭、切なげな嬌声。暗闇の中で白い裸体が絡み合い、もつれ合う。
 周囲の状況に当てられたのか、佐和子の身体の感触をゆっくりと楽しんでいた英美も、その動きを少しずつ加速させていった。
 じとじと汗ばむ身体を絡ませ、佐和子の白い首筋にむちゅむちゅと唇を這わす。豊かな乳房がまるで水風船のように激しく揺れ、堅くなった四つの乳首が互いを擦り合う。
 やがて、絶頂の波が二人に押し寄せると、佐和子は英美の身体に足を絡ませ、爪先を痙攣させて絶頂に達する。
 それに呼応するかのように英美も動きを止め、絶頂と共に陰茎の先から子宮目掛け、精液とは別の何か、体液を強かに吐き出し、流し込んだ。
 ぐったりと重なり合う佐和子と英美。小さくなった陰茎がぬるりと吐き出され、赤く充血した花弁の間からはびゅくびゅくと体液が溢れ出している。
 ぐったりと肩で荒い息をする佐和子。快感の余韻に浸っていたが、性欲旺盛な少女達は佐和子を解放してはくれなかった。
「先生、次は私のお相手をして下さいな…」
 ぼやけた視界の端に、別の肉棒がそそり立っているのが見える。それは、副部長の高橋美弥子の物であった。

 その日の晩、玲那は何の情報も得られず葵が用意したアジトに帰った。
 そこはモルタル作りの安アパートで、葵とダイアナが一室に機材などを持ち込み、捜査の為の隠れ家として借りたものである。名前を羽束師荘と言い、閑静な住宅街にひっそりと佇むボロアパートで、風呂無しでトイレは共同。大きな電力を使うとアパート中のブレーカーが落ちるという有様で、今の御時世、かえって珍しい前時代的文化住宅であった。
「それで、その英語の先生はどうなったの?」
 エプロン姿で流し台の前に立つダイアナが、暖めたシチューをテーブルに運んでくる。
 玲那は小さな歓声を上げるが、すぐに浮かない顔でシチューを口に運び始める。
 放課後、学校の屋上で式鬼を放った玲那であったが大した情報は得られず、それどころか鬼の一人である石熊童子が、片岡女史がさらわれたと報告してきたのである。すぐさま現場に駆けつけた玲那であったが、時既に遅く、教室はもぬけの殻。事件があった痕跡すら残されてはいなかった。
「石熊ちゃんの話だと準備室から先生が隣の教室に入った途端、教室ごと空間の位相がずれて中を窺うことが出来なくなったって…。どうやら亜空間を作り出すことの出来る、腕の立つ術者がいるみたいなんだけどそれ以上は…。おかしいのは屋上にいた私がそれだけの霊障をまるで感じなかったって言うことなんですよね…。」
 そう言ってシチューの皿を掻き回す玲那。
「まあ、仕方がないわね…」
 ダイアナはエプロンを外すと、自分もシチューの皿を持って玲那の対面に座る。
「そう簡単に尻尾を出すようじゃ、とっくの昔に正体を突き止められている筈だもの。恐らく相手は相当用心深い相手だと思うし、何らかの霊的防護をしているに違いないわ。月狼のシステムみたいに機械的に超常現象に作用するものなら霊的反応も微弱に出来るし」
「ああ、そっか。今回の相手は神人そのものじゃないかもしれないから、そういう小技も使うんですよね。何か古代の神人が封印を解いて顕現したとか言うのだったら、結構荒ぶる霊威で直接的に干渉してきますもんね…。私的にはそういうのの方が相手するのも何も考えなくて力押しできるから気楽かな、とか思うんですけど…」
 そう言って溜息を吐く玲那。
「まあ、あんまり気にしすぎるのもどうかと思うわよ。落ち込んでたら、葵が鬼の首取ったみたいに笑うかも。口ほどにもないなぁ、みたいにね」
 葵と聞いて玲那の手が一瞬止まり、スプーンを持つ手に力がこもる。


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