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アイしてる★☆
【悲恋 恋愛小説】

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アイしてる★☆-7

「な・・んで、追い掛けてきてくれないのよぉ・・・?」
カナタはミラーハウスの出口に座り込んでいた。周りの人たちが何事かとジロジロ見る。〔うるさいなぁ・・見せ物じゃないのよ!!!〕カナタは信じたくなかった。マモルも所詮は男だと。しかしー・・マモルが来る気配は無かった。
「うっ・・」
カナタはマモルが好きだった。あの日LSを頼むより、ずっと前から。好きで好きで大好きで。でも、マモルは遊びの恋愛しかしない。最初は遊びだったとしても、一緒にいればいつかはマモルも自分を愛してくれるんだと、思っていた。思い込んでいた。・・決めつけていた。
〔終わっちゃった・・〕カナタだって、女だったのだ。マモルのハートを射止めようとする大勢の女の中の、ヒトリ。〔悲しい・・悲しいよぉ〕
ただ、涙が溢れていた。


夏。
少年少女は恋をした。・・本当の恋を。
愛することを諦めていた少年の心を熱く焦がしたのは、自分に背伸びした、でも愛することを諦めない少女だった。


二人の物語は、ここから始まる。


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