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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日9-4

「んな顔してたらさぁ〜…零兄が可哀想だよ!
姉ちゃんがそんな顔してるって事は…
間違いなく…零兄はそれ以上に苦しむような人だからねぇ〜?
ほら?あの人の場合…姉ちゃん中心!って感じだもんねぇ〜〜?」

『……!!!!!!』

(…そうだ
…そうだった……
あの人はいつだつて、そうだった……
何をやってたんだろう………私……最低!!
1人でこんな所でいじけてる場合じゃない!!
私は馬鹿だ……
零は今まで散々教えてくれてたのに…
解らなくたって良い…
悩んだって良いんだ…
零の側で零と一緒に悩めば良かったんだ…
私には解らなくても…
私には救えなくても…
零の側に零の味方でいてあげなくっちゃ……!!
馬鹿!馬鹿!
もぅホント馬鹿!!!!)


『壱羽!!!!!!』

「うわ!っ何?」

『零は何処!!!!!?』

「ぇ?…ぃ…ぃゃ……さっきは境内に…って」
『ありがと!!!!』



「行っちゃったょ……
はぁー………ほんと…
手間のかかるお姉様だぁ〜ねぇ〜〜?」





私は走る!!
一秒でも一瞬でも早く
私は零の側に零の隣に行かなくちゃ!!

零に伝えなきゃ!

先に何があっても

過去に何があっても

どんなに自分を嫌っても

私はあなたの、味方なんだって…

零が私にある全てをくれたように…私も零を…
ホンの少しでも零を支えてあげたい…

零………!!

零……!!


『零!!!!』



境内には零が1人立って
もぅすっかり星達で飾られた空を見ていた…

私はその光景を見ていたら、零と星のあまりの美しさにみとれて、再び頭が……真っ白に……


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