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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日4-3

そして、体と頭をもう一度なんとか正常に戻すと、食事の支度をする為に居間へと降りていった。

『あの…おはょぅ…』

「あぁ……おはよう。さっきは何やら申し訳なかったな……」

『ぅ…ぅん…私もその…ごめんなさい……』

「いや……今、壱羽に何故に天迦が、あぁも怒っていたかを、教わっていた所だ…」

「あははっ♪まったく〜零兄は女心が分かってないんだからぁ〜♪」

『……うん…そぅ……って…ん?女心??』

「たしか…嫌よ嫌よもなんだか〜で……あぁーいう時は、押し倒さないといかんのだろう?」

『ちっ…ちっがぁーーーーーーーぅ!!!!』


そして私は…零と壱羽への説明&説教で、朝の貴重な時間を浪費した…

その後、私はキッチンで朝食をいつもより1人分増やし【3人分】の食事を用意する…

「「いただきまーす」」

そして、彼等は私との血の繋がりを拒否するかの如く、朝から相も変わらず賑やかに並べられた料理を消化していく…
その様はまるで何日も断食した猛獣のよぅである
私はそんな、目前でひろげられる戦場を、ブラックのコーヒーを飲みながら微笑ましく見ていた
すると、そんな私を何時から見ていたのか……零が私に不思議そうに声をかけてきた…

「どぅした?天迦…?
飯食わんのか?」

「あぁ…姉ちゃん、朝はまったく食べないんだ…それどころか、昼も食べてないみたいだし…」

「うむ……体にも悪いし元気も出んし……今までも、何度も注意はしとるんだが……まったく困ったものだ…」

『良いの……私は。もぅ慣れてるし…食べなくても全然、平気だから』

「……………」

そぅいぅと零は黙って私を見つめ…なにやら思案しているようだ…

(あぁ……何か…変に心配させちゃったかな……困ったなぁ……)

そんな事をブツブツ考えてると、零は以外?にも一言「そうか」と呟いただけだった……

前にも記した事があると思うが、私は自分のコンプレックスから食事が酷く嫌いになった…

拒食症とまではいかないが、初めは朝だけ我慢して、そのうちに昼も抜くようになり…最近では夜でさえ、お腹一杯食べる事は希になった…

ただ私は、この話を誰かにする事はなかった…
変に心配されるのも嫌だったし、なにより自分のコンプレックスを遠回しにでも露呈しているようなで怖かったのだ


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