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「カリスマモデル育成法〜YUMIの場合」
【アイドル/芸能人 官能小説】

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「カリスマモデル育成法〜YUMIの場合」-3

「亜希ちゃん、晩御飯簡単な物でいい?何か作ってあげたいんだけど、今日はちょっと疲れちゃったから。」

「うん、友未さんの手料理チョー楽しみだけど今夜は許してあげる。それより亜希のお話し、いっぱい聞いて下さいね。」

「必要な物は帰りスーパーで、吉川さんに買って来てもらっちゃおーね。」

「ゆっくり映画も見たいですよね。DVD5〜6枚借りてもらって下さいよ。お任せでエッチなやつも!はははー。」

伝票と楽屋内の什器を照らし合わせている様子のセールスドライバーが、二人の会話に反応を見せた気がした。
亜希は怪訝な表情で男の後ろ姿を横目で見ている。

「すいません。お邪魔してしまって、引き揚げる什器、どうも別の部屋だったみたいです。申し訳ありませんでした。」
男は友未に軽く頭を下げた。

「あ、いえ、いいですよ、ご苦労様。」

「なんだろ?変なのー!」亜希が聞こえよがしに厭味を飛ばす。

セールスドライバーは振り向きもせず出て行った。

「あの人、私達の話に聞き耳立ててましたよ。わざと楽屋間違えたんじゃないのかな?気味悪ーい。」

「亜希ちゃんたら、そんな風に言うもんじゃないわよ。謝ってたじゃない。」

「だってー、、。」
友未に言われ、ほっぺたをぷーっと膨らませる亜希。

男と入れ代わるように、打合せを終えた吉川が戻って来た。
「おまたせ、さあ帰ろうか。車、通用口に回してあるから急いでね。」

「はーい。友未さん行こー!」
つい今し方の膨れっ面も何処へやら、亜希は友未の腕に腕を絡ませ、嬉々としてスタジオを出て行った。

途中スーパーとレンタルビデオ屋を経由し、吉川の車は友未のマンションの地下駐車場に滑り込んだ。

午後10時、夜はこれからだ。

部屋まで二人を送り届け、友未の入れたコーヒーを慌ただしく流し込む吉川。
事務所に戻りもう一仕事ある様子だ。

「じゃあ友未ちゃん俺帰るよ。明後日朝一でCM撮りだから、あまり夜更かししないようにな。
亜希ちゃんも事務所で打ち合わせだよね?送って行くからね。」

「はーい、お願いしまーす。ねえ、亜希が気に入りそうな過激なDVD借りてくれました?」

「あははっ、それは見てのお楽しみ。じゃあ、二人ともおやすみ。」

「おやすみなさい。帰り運転気をつけて下さいね。」
優しい友未の気遣いにニッコリ頷いて、吉川は帰って行った。

「あぁーやっと休みだー、それも友未さんと二人っきりで。明後日の朝まで亜希が独り占めー!」
亜希は友未の背中に抱き付いた。前に回した手は乳房を覆っている。

「んんっ、亜希ちゃん、ホントに甘えんぼさんなんだから、、。」

亜希の思惑を軽く受け流し、友未は向き直ると、人差し指で軽く亜希の額を小突いた。

「お腹空いちゃったね。何か食べよっか。」
吉川が買い込んでくれた食べ物や飲料を友未がテーブルに並べている間、亜希はそれを手伝いもせず、さっさと部屋着に着替えてソファーに座り込んだ。
自分勝手な年下のボーイフレンドと過ごしているような感覚。
亜希と過ごす時友未は、いつもそんな錯覚をひそかに楽しんでいた。


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