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社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜
【その他 官能小説】

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社外情事?2〜初めての合コンといきなりの告白-9

「…ふぁあ…」
そんな誠司の疑問など知る由もない玲は、口を押さえて欠伸を漏らした。その声は、誠司の自問を中断させる。
「…眠いんですか?」
そしてどういうわけか、彼の口からありきたりな疑問を吐き出させた。
「…ん、ちょっとね」
対して玲は欠伸をかみ殺しながら、少し瞼の降りてきた目を軽く擦る。
「今日は、重要な会議があって、それが終わったから…気が抜けちゃって、ね…」
「そうですか…」
「…毎回こうなの…仕事の山場を乗り越えると、必ず…眠くなるのよ…それこそ、油断すると…家に帰る前に、寝ちゃう…くらいに……」
「ご、ご苦労様です…」
段々とくぐもった声に変わっていく玲に、誠司は先程抱いていたはずの疑問を忘れ、労いの言葉をかける。

――と。

「……」
ゆら、と玲の体が揺れ、誠司の方に倒れてくる。危ない――そう思った瞬間、誠司の体は動いた。
体の向きが変わる。
足が軽い一歩を踏み出す。
腕が玲に向かって伸びる。

「…あ」

――結果、彼女は誠司に抱きしめられる格好となった。周りにいた数少ない利用者達がそれを見て、奇異の目や羨ましそうな視線を向けるようになる。
しかし誠司は、玲の事を気遣うのに集中していて、周りの目など気にしていない。
「…大丈夫ですか?」
「……油断、してたみたい…」
そして玲も、眠気を振り払うのに必死らしく、自身が誠司の腕の中にある事を全く不思議に思っていないようだ。
「…誠司君と会った、せいかしら…」
ぶつぶつと呟きながら、彼女は誠司にしがみついて姿勢を立て直す。
――その際、玲の豊かな膨らみが誠司の上半身を擦った。その瞬間、誠司は自分が知らず知らずのうちに玲を抱きしめていたという事に気付く。
(うわ…っ)
二人分の衣服を通しているにも関わらず、はっきりと感じ取れる柔らかさ。誠司は思わず情けない声を上げそうになり、慌てて飲み込む。しかし、既に顔に表れていた赤は誤魔化せず、何か言おうと顔を上げた玲にしっかりと見られてしまった。
「…ありがとう、誠司君」
ところが玲は、眠そうな表情で感謝を述べるだけ。今の自身の状態に対して何の反応も示さない。だが、それはかえって誠司の中の羞恥を煽ってしまう。
「き、気をつけてください。頭ぶつけたりしたら、危ないですから」
結局、誠司は顔を真っ赤に染め、自分から玲を引き剥がした。
「……」
しかし玲は、その後すぐ誠司の腕に自身の腕を絡ませ、しがみつく。そのまま誠司にぴたりと寄り添う。
「なっ!ちょっと、玲さんっ?!」
「…多分、誠司君のせいで油断したんだわ」
不機嫌そうな口調で唐突に、玲が呟く。
「…はい?」
「誠司君に会ったから油断したんだわ…」
「…あ、あの、玲さん?」
ぶつぶつと独り言のように呟く玲。その呟きが理不尽な文句である事に、誠司は困惑するばかり。
だが彼の困惑を余所に、玲は更に誠司を困らせるような事を言う。
「…誠司君、責任とって」
「え?」
「私を家まで、送って」

――空白。


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