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コンソメのスープ
【大人 恋愛小説】

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コンソメのスープ-2

スープを無心にすすっていると、玄関のインターホンが鳴った。

私は自分の格好などすっかり忘れていて、パジャマにメガネで、しかも腫れぼったいすっぴんの顔のままドアを開いた。





「…ひでぇ顔だな。」


そこには彼が立っていた。




「部屋、あがっても良いかな?…………………………ごめんな。」



彼は少し困り顔で私を抱き寄せた。



彼の腕の中で、私の頭は軽くトリップして―もしかしたら、彼とこれからコンソメスープを飲んで、メガネをお互い曇らせたら素敵なんじゃないか、なんて思ってしまった。




私は小さく頷いて、しばらく彼の腕の中に黙って収まっていた。





あたたかい。



私は体中に暖かい何かが駆け巡るのを感じていた。





終わり。


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