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狂人達の宴
【その他 官能小説】

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狂人達の宴-2

彼の足は自然とそちらへと向かった。
奇声は徐々に大きくなっていく。
春樹は声のする場所に立った。そこは2メートル程のコンクリートの壁に同じく2メートル程の金網に囲まれたプールだった。

春樹が何気なく見つめていた時、金網に人影が見えた。

(あ、あれは……)

ひとりの女の子が金網に近寄った。そのシルエットを春樹は見逃さなかった。
華奢な身体。未発達の腰周り、しなやかそうな両脚。春樹は息を飲んだ。

女の子が春樹の存在に気づいた。お互いが眼が合った。
大きくハッキリとした瞳、キュートな鼻だち、赤い唇。そして、上気した頬。

彼女は春樹の存在に気づくと、ニッコリと微笑んでから金網から消えた。
その一部始終を、春樹は口をあんぐりと開けたまま微動だにせず見守っていた。

(天使だ。彼女こそオレの天使だ……)

春樹はその場に立ちすくんでいた。




衝撃の出会いから数日、春樹の顔からは笑みがこぼれていた。

彼はあの後、〈天使に会いたい〉と、下校時刻を狙って正門付近で待っていた。しかし、その姿を教師達が見かけ、おかしいと彼に近寄ろうとした。
春樹は慌てて、その場を立ち去った。

(なんでボクと彼女の出会いをジャマするんだ……)

妄想に浸る春樹。
彼は翌日から先生達に見つからぬよう遠まきに、彼女の姿を追った。

そしてある日。

ようやく彼女を見つけた。
正門を左に曲がってスクール・ゾーンである歩道を歩いて行く。

艶やかな髪を両サイドに束ねて、前に垂らしている。胸元の開いた絵柄のトレーナー、デニムのショート・パンツが、子供らしさを表している。

春樹は後を追った。

大勢の子供の中、彼女も友達とお喋りしながら道を歩いて行く。
春樹は〈天使〉がひとりになるのを狙って、辛抱強く待った。

別れ道に差し掛かる度に、子供の数は一人、二人と減っていき、ある道の先でとうとう彼女だけになった。

春樹は少しづつ距離を詰めながら、彼女の後姿を舐めるように見つめる。

わずかに日焼けしたうなじ。汗のためか、おくれ毛が貼り付いている。
背中のランドセルが明らかに小さく窮屈そうだ。そのためか、トレーナーは歩く度にたくし上げられる。
小さめのショート・パンツは尻に深く喰い込み、歩く度にシルエットを浮かびあがらせる。
そこから先にかけての脚も、健康的な艶を放っていた。

「あ…あの……」

春樹はしばらく躊躇した後、〈天使〉に近寄ると思い切って声を掛けた。


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