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男女8人恋愛物語
【学園物 恋愛小説】

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男女8人恋愛物語-2

さて、長い前置きはともかく、さっさと話を進めよう。
―――『おはよう、渚。早く行かないと朝練に遅刻するわよ?』
スッと渚の唇から離れて十は言う。
『………今、何時?』
寝起き特有の低い声で渚は尋ねる。いつも低い声が更に低くなっている。
『6時ちょうどよ。今からご飯食べて支度しないと間に合わないでしょ?練習は7時からなんだから』
渚の起床時間に合わせて朝食を作ったらしくテーブルの上からは美味しそうな匂いが立ち上っている。
『飯の前にまず十。今すぐ十を食っちまいたい』
グイッと細腰を引き寄せ十の耳元で囁く。
『ダ〜メ、おあずけ。そんなに悠長にしてる時間ないの…っふ!?』
“そんなの関係ない”と言わんばかりに渚は十の唇に食らいつく。
・   ・    ・   
しばらく十の唇を堪能していた渚だったが枕元の時計が6時5分を差したのを見てようやく十を解放した。
『今日の朝食はハニートーストっと乗っている。
…そんな美男美女カップルに手を出すなんて無謀な事は考えず、『自分達に釣り合った片割れを探そう』と(華やかな生徒会から一歩引いた、言わば一般ピープルの)生徒達は2人を公認のカップルとして応援する事にしたらしい。
さて、長い前置きはともかく、さっさと話を進めよう。
―――『おはよう、渚。早く行かないと朝練に遅刻するわよ?』
スッと渚の唇から離れて十は言う。
『………今、何時?』
寝起き特有の低い声で渚は尋ねる。いつも低い声が更に低くなっている。
『6時ちょうどよ。今からご飯食べて支度しないと間に合わないでしょ?練習は7時からなんだから』
渚の起床時間に合わせて朝食を作ったらしくテーブルの上からは美味しそうな匂いが立ち上っている。
『飯の前にまず十。今すぐ十を食っちまいたい』
グイッと細腰を引き寄せ十の耳元で囁く。
『ダ〜メ、おあずけ。そんなに悠長にしてる時間ないの…っふ!?』
“そんなの関係ない”と言わんばかりに渚は十の唇に食らいつく。
・   ・    ・   
しばらく十の唇を堪能していた渚だったが枕元の時計が6時5分を差したのを見てようやく十を解放した。
『今日の朝食はハニートーストだったろ?』
『…当たり』
『当てたから何かご褒美ちょうだい』
軽く図々しい男である。
『…そうねぇ、メインディッシュも当てられたら私からキスしてあげる』
渚の図々しさにはもう慣れっこの十。
『…キスだけ?』
その先もねだるような目つきで渚は言う。
『当然よ。時間がないんだから。…さ、当てられるかしら?』
『モチのロン』
ニヤリ。と不敵な笑みを浮かべて渚は口を開く。彼はいつも十が朝に何を食べるか知っている。
“間違いなく朝練には遅刻だな”と思いながらも目の前から香る『欲望』の芳香に渚は理性の歯止めが利かないだろうと判断した。
『メインディッシュは…』
彼女のメインディッシュはハニートーストのみ。甘いハニートーストとブラックコーヒーが彼女のブレックファースト。
デザートは勿論、渚との甘いキス。
ハニーよりも甘くてちょっぴりコーヒーフレーバーの大人の味。

―――この後、2人がどうなったかは渚が放課後に居残り練習をさせられたと言えば分かるハズ。

1th incident
終わり


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