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10年間の支配。
【学園物 官能小説】

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10年間の支配。(第一部、最初の1週間)-3

「これをつけて走れ。ちゃんとロックがかかるまで締め付けろ。君に合うように調節してある。」
奈緒美は手錠と足錠をみてビックリした。
動揺しながらも答えた。さからえない。さからったら私の人生は終わる。
「はい、わかりました。」
黒金は奈緒美に手錠と足錠を渡した。
「行ってきます。」
奈緒美はそれを持って校庭まで行った。

校庭についた奈緒美は校庭の端のほうで準備をはじめた。
渡された、手錠と足錠を眺める。結構重たい。
(よし、勇気出そう!)
まず自分の両手に手錠を前手にかけた。
カチカチカチ・・・。慣れない金属音。鉄の輪が締まらなくなるところまで締めていく。
(犯罪者でもないのに、手錠なんて・・。なんでこんなものつけて走らなきゃいけないんだろ)
「それで、次は足か・・」
その場にしゃがみこんで足錠をかけていく。
奈緒美は自分自身を拘束する感覚にかなり違和感を覚えた。
カチカチカチ・・・。足錠をかけ終わる。足錠の輪と輪の間のチェーンは35cmくらいだろうか。
ドキドキしながら、奈緒美は立ち上がり、校庭の真ん中のほうと見た。
まだ誰も奈緒美のほうを見てはいない。
校庭にいる約100人の運動部員達はそれぞれ部活に熱中している。
たくさんの運動部員が校庭で部活をしている中、校庭の端で手錠、足錠をした制服姿の女子生徒が一人立っている。
こんな風景はまずない。黒金はその様子を校長室の窓から見て興奮していた。
(走り出したらみんなこっち見るんだろうなぁ。制服で走ってる人なんていないし、ましてや手錠とかつけてるし・・。
恥ずかしいよぉ)
奈緒美は思い切って走り始めた。
手錠のせいでバランスは取りにくい。足錠のせいで走り幅は30cm程度。
走るというより、速歩みたいな格好になってしまった。
校庭のトラックのレーンに入る。
転ばないように慎重に走る。足錠の輪が両足に食い込む。
(痛い・・・。早く走りたいけど、これじゃゆっくり走るしかない。)
奈緒美は周りを見ないでとにかく走った。
そのうち、運動部員の何人かが妙な走り方をしてる奈緒美に気づいた。ユニフォームばかりの校庭に制服であるセーラー服は目立つ。しかも
速歩なんてこの高校では練習していない。
(制服着て速歩の練習してるなんて、なんだアイツ)みたいな感じで奈緒美を見ていた部員達は
奈緒美の手と足に日光をあびて光っている金属の物質に気がついた。
「なんか手と足に付けてないか?」
「おい、アイツ。手錠と足錠つけて走ってるぞ!」男子部員が叫ぶ。
「何考えてるんだろ。」女子部員が話し出す。
「なんだなんだ?あれ見てみろよ!ホレ!アイツ!」
「ん?あれ誰?見たことねぇけど、可愛くね?」
「おう、ちょっと可愛いな。」
「あいつ、転校生だぜ。今日、うちのクラスにきた、佐伯奈緒美ってやつだよ。」
「なんで手錠とかつけてんだ?」
「ちょいお前、聞いてこいよ」
男子生徒達がかなりさわぎはじめた。
「バカは相手にしないほうがいいよ。」
「何あれ?あの子M?みんなに注目されるようなことして。」
「あれ、あの子転校生の佐伯さんだ。なにしてんだろ」
「速歩の練習してるんじゃない?」
「とても自虐的な練習法だね・・・」
女子部員も騒ぎ出す。
(どうしよう・・かぁー、みんなこっち見てる。やだよぉ)
奈緒美は赤面しながら走り続けていた。
恥ずかしさのあまりできるだけ周りをみないで黙々と走り続けていた奈緒美の前に壁が現れた。


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