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蒼い月の少女
【学園物 官能小説】

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蒼い月の少女-2

「四万十さん緊張してるのね?転校初日だもの仕方ないわよね。じゃあ代わりに誰か、、、。」

と、その時です。蒼子が静かに教科書を読み始めました。

歌い上げるような朗読、今だかつて聴いた事のない、天使の絹擦れを思わせるような美声です。

しかも、ネイティブとしか言いようのない完璧な発音。
まるで教室の空気がオゾン化し、たおやかな清流にその身を任せているかのような錯覚に陥る圭子と生徒達。

いつまでも聞いていたくなる欲求を遮断すべく、圭子は蒼子の席まで歩を進め、その肩に手を置き言いました。
「はい、お見事でした。四万十さん凄いわね、イギリス式の発音よね。それも上流階級の。」

「祖父が英国人でございますゆえ、わたくしの努力と才能ではございません。」
ふと圭子は蒼子が手にしている教科書に目を遣り、大変驚きました。
なんと教科書はマジックで塗り潰され、殆ど読めない状態。おまけに、卑猥な落書きで埋め尽くされています。
 綾のド変態 腐れま○こ  菊ノ門の公衆便所

「誰です。こんなひどい悪戯したのは!」
圭子は教科書を取り上げると掲げるようにもち、クラス中に問い質しました。
しかし犯人はわかっていますが、これ以上はどうしようもありません。
由香里一派の仕業に違いないからです。
以後こんな事の無いようにと、当たり障りの無い注意をしただけで、圭子は教科書を戻しました。

「四万十さん、それにしてもこの状態でよく読めたわね?」

「失礼いたしました。余りにお下劣で程度の低い落書きに、呆れて見入っておりましたゆえ。本文は判別可能な単語から、慣れ親しんだシェークスピアだとわかりましたので、本などなくとも。」

蒼子は鋭い険を飛ばしている由香里と視線を合わせると、パチリとウインクを返しふわりと席に座りました。

昼休みになり学食を利用する生徒が連れ立って教室を出て行きます。由香里一派も出て行く様子。手下の一人が綾に目で合図しています。

「あの、わたし、ちょっと用事があるから。」
綾は蒼子に言い残すとおどおどした様子で一派に囲まれながら教室を出て行きました。

教室内の生徒は蒼子の事が気になって仕方ありませんが、由香里の手前誰も蒼子に話し掛ける者はいません。
蒼子は回りの視線など気にする事もなく、鞄から特大の弁当箱を取り出し、ズシ、と机に置きました。

一方教室を出て行った綾は校舎の一番外れにある便所で由香里一派に囲まれ、震えていました。

「おい綾ぁーあんたどえらい事しでかしたねぇー、由香里さんの大切な人に手ぇ出すなんてさぁー。」

「ち、ちがうよぉ、、、あれは紘一君がわたしを、、、ぅげふぉっ!」

由香里の膝がきれいに綾の鳩尾に入りました。
余りの苦しさに、汚れた便所の床に倒れ伏す綾。

「あ゛ぁーっ!紘一くんだぁーっ?!」

数日前、綾は紘一に無人の教室に連れ込まれ、犯されました。
ロリ趣味の紘一は以前から綾を狙っていて、たまたま由香里が学校を休んだ日、事に及んだのでした。

きっかけはレイプだとは言え、お互い性欲の無限に湧き出るお年頃、綾とて男根の味は知らずとも指等で自らを慰める位は毎夜の事です。
紘一へのほのかな憧れもあった為、事はいつしか綾から尻を突き出し、バックでの挿入をおねだりするほどの盛り上がり。


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