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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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高崎龍之介の悩み 〜女難〜-7

ずぐっ!ずんっ!ずちゅずちゅずちゅ!!

 イケない程度に激しい腰使いに焦れ、美弥は頭を左右に振り乱す。
「あっ、やあぁ!!ん、はぁ……も、もっと!りゅうぅ!!」
 美弥がイクまであと一歩くらいに迫ると、獣化バージョン龍之介もさすがに焦らすのはためらわれたらしい。
「いいよ。イッてごらん、美弥……」
 気持ちいいが乱暴なピストン運動を美弥をイカせるための優しいものにして、龍之介は恋しい人の耳元へそう囁いた。
 しかしその言葉を待つ暇もなく、美弥は達してしまう。
「っくう……!」
 堪らずに、龍之介も限界を迎えた。
 激烈な締め上げを続ける美弥の膣から何とか肉棒を抜き取ると、びゅくびゅくと白い液体が発射される。
 突っ伏した美弥の背中を、噴き出した精液が白く汚した。
「ふぁ……」
 背中にぱたぱたと何かが降り注ぐのを感じ、美弥は声を出す。
 どさり、と龍之介が背中の上に倒れ込んで来た。
「最高だ、美弥……」
「りゅう……」
 荒い息をつきながら、龍之介は美弥を抱き締める。
「…………って………………うぅわああぁああっっ!!?」
 ようやく理性のぶち切れが治った龍之介は、悲鳴を上げて飛びのいた。
「うわ、僕、今……!?……………………中、出した?」
 おろおろあぅあぅと狼狽しながらも、龍之介は尋ねる。
「外だけど……生」
「あぅ……」
 それを聞いて、龍之介は美弥へ背を向けて落ち込んでしまった。
「何でこう……」
 理性がぶち切れてしまうと、避妊も何もない。
 美弥を鳴かせたい一心で、暴走してしまう。
「ほんっと……どうしてこうぶち切れやすくなるのかなぁ?」
 落ち込んだまま、龍之介は呟いた。
 美弥に関する事柄は、どうにも理性がぶっ飛びやすい。
 今日のようにお泊りに来た時など、寝起きの美弥の無防備な姿でたいてい理性がプッツリいってしまう。
 ぶち切れ状態など美弥だって慣れないし、慣れたくもないだろうに。
 半年以上付き合うようになってから分かって来た、自分の嫌な癖だった。
「りゅう……」
 美弥は龍之介の背へ、ぴたりと引っ付く。
「私はりゅうの赤ちゃんなら、欲しいよ?」
 前に腕を回しながら、美弥はそう言った。
 龍之介の背中で潰れている、柔らかい乳房の感触が堪らない。
「美弥……」
 むくむくと頭をもたげてくる節操のない下半身を呪いながら、龍之介は美弥を見る。
「そりゃま、僕も美弥に産んで欲しいけどね……」
「今は責任持てないから嫌……だもんね?」
 そう言って、美弥は微笑んだ。
 理性がキレ過ぎさえしなければちゃんと着けてくれるのは大事にしてくれている証拠だと思えるし、そういう将来の事を真面目に考えてくれているのも非常に嬉しい。
「嫌って訳じゃないけど……」
 龍之介は言葉を濁す。
 美弥は龍之介を振り向かせ、頬に優しいキスを落とした。
「好きよ、龍之介」
「ッ……!」
 龍之介は、頬を真っ赤に染める。
 愛してるとは恥ずかしくて、状況に乗せられないと素面では言えない。
「……お、お風呂っ。お風呂入って汗を流しませうっ。」
 それでも龍之介には効果覿面だったようで、恋しい人は声を上擦らせて立ち上がった。
「一緒に入るぅ?」
 美弥がからかうと、龍之介はびくっと飛び上がる。
「あ……み、美弥っ。先、入る?」
「後でいーよ?」
「ああ、うん……分かった。なるべく早く上がる」
 龍之介があたふたと部屋を出て行くと、堪え切れずに美弥は吹き出した。
 枕に顔を埋め、必死で笑い声を押し殺す。
「あはっ、はっ……ほんとっ、うぷぷっ……か……わいんだから……処理するなら、先にお風呂入った方がいいじゃないっ……うぷぅ……」
 龍之介の状態は、お見通しの美弥だった。


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