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愛した人は一人だけ。
【悲恋 恋愛小説】

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愛した人は一人だけ。-2

その後の数カ月、恵は心を閉ざし、誰とも話を聞かなくなった。
そこに現れたのが優だった。
中学校に言っても、誰とも話さない。遊ばない。
そんな恵の心を開いたのが、優だった。

話かけて無視されようと、何度も話し掛け。
笑わない恵を体を張って笑わそうとして。
それが、二ヶ月続いた、ある日。
初めて優に答えた。
「なんで、私なんかに話掛けるの?」

「好きだから。こんな可愛い子が、暗い顔してんのは、似合わないよ。」

ここから、二人の関係が、始まった。

最初の頃は、優が話して恵は頷くだけ。
でも、日がたつにつれて、自分から話し掛け、笑うようにもなった。
そのとき笑うと同時に涙も出て来た。
そんな恵を何も言わずに抱きしめてあげたのが、優。

恵の笑顔を取り戻してくれた優にお父さんは感謝してる。
「彼氏が出来たんだ!」
久しぶりに聞いた、恵の声。
とても、嬉しかった。
その日なんて、部屋で、一晩中泣いていた。

それでも、恋愛となると、唯一の娘。心配で心配で。
まだ素直に優にお礼すら言っていない。
本当は優を信用してる。
でも、素直になれない。
「お母さん………どうすればいいかな……」
お父さんはお母さんの写真に問いかける。


「お父さんの馬鹿。」

親の心子知らず。

そして、日付が明日になった。


「やばっもう8時30分。」
恵は、急いで、シャワーを浴び、ドライヤーで髪を乾かす。
今日は、大切な日。
念入りに化粧をする。

時間は9時30分。
「ぎりぎりかな。」
急いで、お洒落をして
家を出る。


9時50分。

「恵はまだか。」
優はもう着いていた。
この日を楽しみに待っていた優は、笑顔だ。

「はぁはぁ、あともう少し。」
時計を見る。
「近道しないと。」
人通りの少ない道を選ぶ。明るいから、大丈夫だと、恵は思っていた。

「ん………」

誰かに後ろから掴まれ、ハンカチを口にあてられた。


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