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ミュージカルボーイズガールズ
【コメディ 恋愛小説】

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ミュージカルボーイズガールズ第4小節-3

▲△▲△▲△▲△▲△

「なんや、元気そうやないか?」
「まぁな…ゴホッゴホ」
「いいよ、冬護くん座ってなって」
「いや、だけどお茶くらいは…」
「いいからいいから。座ってなさい?アタシとツバサでやるから」
「あっ、じゃあ私も……」
「ももはお兄さんを見てなさい?」
「いや、お構い無く…ハッハクシュッ」
「秋くん?大丈夫?はいティッシュ」
「う、うんらいじょうぶ。ありがと」
「にしても、兄弟揃って風邪ひくなんて……どんだけ共鳴しとんねん?」
「仕方…ゴホゲホない、だろ…」
「まぁ、確かにしゃあないわな」
「あ!?冬護くん?秋さん?お腹すいてませんか?」

キッチンに居たツバサが冬護と秋に尋ねる。
「今なら大食いの世界チャンピオンに勝てる自信がある……」
「さんなんかつけなくていいですよ?」
「じゃあ、秋くん?」
「それで結構です♪」
「お〜い、オレの話し聞いてるかぁ?」
「ハイハイ、秋くんもおなかすいてるんだよね?」
「……ハイ」
「じゃあ、なんか作るよ♪何が良い?」
「マジで!?やり!!」
「ありがとうございます、翼さん」
「で?何が良いの?」
「じゃあ…」
「んーと…」
『チャーハン!』
「うわッ!?完璧にハモってた。スゴッ」
「ホントにすごい、ですね」
「なんかおもしろ〜い♪」
「アッハッハッハッハ♪」
『………………』
「じゃあ、お二人のご要望で今からチャーハンをつくりま〜す♪」
「もも?アタシとタッチしましょ?アタシよりもアナタの方が料理上手いし」
「あ、はい!」
「せやなぁ、雪ノンに料理させたら野菜やら肉やら米やらが暗殺兵器に変わるからなぁ」
「な・ん・で・すっ・てぇ〜!?」
「あ……。ウソ!ウソやから!せやから怒らんといて!」
「……しょうがないわね、ツバサ〜?終わったらアタシと代ってネェ?」
「え?いきなりどうしたんや?」
「銀次にアタシのチャーハンを食べさせてあ・げ・る・の・よ♪」
満面の笑みで言い放つ雪乃。
「あ、急に用事が「あるわけないわよねぇ?」
「うッ……」
「じゃあ、ボクが冬護くんの作るからももは秋くんの作ってあげて?」
「わ、わかりました……」

ボソッ
「いいとこみせてあげなよ?」
「…………はい♪」

トントントントントントン
ウボッ……シャー
「おっ、良い匂いだなぁ」
「ホントに♪」
「雪ノン、雪ノン。そろそろか?」
「…そろそろね」
「クロスケ?兄さん?出来るまで部屋で休んどったらどや?」
「いや、でももうすぐ出来るし……」
「でも、病人なんだから部屋で休んでいたほうがいいと思うわよ?」
「そやそや、その方がええと思うで?」
「……そうだな、そうさせてもらうか。少し体が辛くなって来た所だ。冬護?お前も辛くならないうちに横になった方がいいぞ?」
「…しゃあねぇな、秋がそう言うならそうすっか。ギン、後で呼び来いよな?」
「わぁっとるわぁっとる♪」


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