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業火
【兄妹相姦 官能小説】

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業火-1

ー序章ー
目撃

池の中央付近に設けられた発射場から幾条かの火柱があがる。それから数秒後、轟音とともに光の束が四方へ広がり夜空に大輪の花を咲かせた。

花火大会。周囲3キロほどの池の遊歩道は、見物客でひしめき合っていた。そんな中、翔太と妹の瑠美は、視界いっぱいに広がる花火を楽しそうに、揃って真上を眺めていた。

「キレイだね!お兄ちゃん」

となりの翔太に話しかける瑠美。が、轟音がジャマしてまったく聞こえていなかった。

「もうっ!」

兄の反応が無い事に苛立ちを感じながら、妹は仕方なくまた夜空を見上げた。

高校生の翔太に小学生の瑠美。

元々、母親と見に行く予定にしていた瑠美だが、その母親が急遽行けなくなったので、翔太が連れて来たのだ。

大玉が夜空を飾り、花火は終了した。

「そろそろ帰ろうか」

首の後に手をやり数回廻しながら翔太は瑠美に言った。

「エ〜ッ!もう?まだ夜店にも行ってないのに」

頬を膨らませて不満を露にする瑠美。

「今度は母さんと行けよ。ホラッ」

翔太は帰ろうと促す。瑠美は仕方なく兄の後をついて行く。
静寂を取り戻した池からは、夜店目当てを除いた大勢の人々が帰路についていた。

翔太達は大通りから途中、右の小路に入って行く。自宅までの近道だ。その小路は外灯が無く隣接する家々からの明かりで、かろうじて見える程度だった。

いつの間にか瑠美は両手で兄の腕を掴み、身体を寄せていた。
翔太はそんな妹をおかしく次に可愛らしく思えた。普段は自分に対して悪態をつく妹が怖がっているのに。

「心配するな。もうすぐだから」

と、小路を左に曲がろうとした時、微かに音が聞こえた。
翔太はその方向を見た。そこは小さな神社だった。彼が目を凝らして見ると、おぼろげに人影が見える。

(何やってんだ?こんな所で…)

恐怖心よりも好奇心から翔太は足音を消して神社に近寄ろうとした。

「お兄ちゃん、止めようよ」

瑠美は怖さから翔太の服を引っ張った。が、そんな妹を無視するように肩を抱くと二人で人影に近づいた。

「う…うんん…あ…」

人影が重なり、熱い吐息が聞こえる。それは若い男女だった。若いといっても翔太より少し上くらいか。
神社の石段に女が腰掛け、男が覆い被さっている。女はシャツを捲られ、乳房を露にしていた。


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