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刃に心
【コメディ 恋愛小説】

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刃に心
《第24話・忍者探偵忍足疾風の事件簿〜お調子者を殺したのは誰か?
次々と明らかになる友の暗い心。
まさか犯人はこの中にいるのか?
果たして疾風は友を疑えるのか?
『湯煙温泉彼方殺人、
尚、今回のタイトルは本編と一切関係ありません事件』》
-5

「ん?おやおや、君は…」
「申し遅れたッスー!自分はおぼ姉───あ、いや…月路朧の従妹で香月眞燈瑠と言うッスー!まだ知らない先輩方はよろしくッスよー!」

元気よくぴょんぴょんと跳ねるようにして眞燈瑠は自己紹介をした。

「おぉ、よろしく〜♪私は佐々希早紀♪ササキ・サキじゃなくて、サッサ・キサキだからね!」

こくりと頷いて眞燈瑠は言った。

「判ったッス!サキ先輩!」

ズガーンッ、という擬音とともに崩れ落ちる希早紀。

「…しぃ君、泣いていい?」

まあまあ…、と武慶が希早紀を宥める。

「後、初めましてなのは…シイタケ先輩とヒロシ先輩とユウ先輩ッスよね?
よろしくッス!」
「よろしくな」
「「よろしく」」

眞燈瑠は順番に手を握り、ぶんぶんと勢いよく上下させる。

「待て、待てぇ!誰か忘れでないかい!」

ビシッと親指を自らに向ける彼方。
武慶と間宮兄弟は正直ウザい、といった表情をする。

「あ、忘れてたッス」
「大丈夫。むしろ思い出しちゃダメだ」
「酷いよ、シイタケくぅ〜ん♪」

如何にも仲良しといった感じで武義の肩に手を回す。

「あ〜、相変わらずウザいなお前は。
思わず刺したくなるウザさだ」
「はは♪もっと褒め称えたまえ♪」

朧と旅行に行けるのが相当嬉しいのか、彼方は絶好調である。
普段からろくに働いていない頭だが、今日は最早、ニート状態といっても過言ではない。

「それより眞燈瑠ちゃんだっけ?何処かで会ったことない?」

ヒロシが言った。
眞燈瑠のみならず、疾風達も表情を強張らせた。

「実は僕も同じこと考えてたんだよね」

ユウも何かを思いだそうとするように、じっと眞燈瑠の顔を眺める。

「き、気のせいじゃないッスか?」
「そうそう。こんな可愛い娘は一度会ったら忘れるわけないじゃないか♪」

完璧に忘れている彼方が言う。

「んー、そうか」
「まあ、いいか」

間宮兄弟は興味を失ったように眞燈瑠から視線を外した。
疾風達はほっと内心で安堵の息を吐いた。

「少し遅いですねぇ」
「あ、月路先輩。
すみません…」
「いえ、大丈夫です。私、待つの好きですから♪」

そう言うと朧はふわりと微笑んだ。


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