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ミュージカルボーイズガールズ
【コメディ 恋愛小説】

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ミュージカルボーイズガールズ第2小節-3

「おい、ギン」
「なんや?」
「オレ、あの子になんかしたのか?」
「……………なんもしとらへんと思うから安心して座っとり♪」
「思うからッて…ッていうかせめてあの子たちの紹介くらいしてほしいんだけど」
「アァー、せやったせやった忘れとったわぁ♪まず!最初に入って来た子は【美浦 雪乃(みうら ゆきの)】通称『雪ノン』や♪」
「アァー、雪乃だから雪ノンね、わかりやす…」
「次に入って来た2人はあっちの髪がセミロングの子が【星野 翼(ほしの つばさ)】ちゃんや♪通称…」
「『ツバヤン』か?」
「なんやそれ?クロスケネーミングセンス悪いなぁ」
お前に言われたくねえよ…お前んちの犬の名前ダルメシアンで【ぶち】じゃねぇか
もう少し頭ひねれや

「で話戻すで?翼ちゃんは通称『ツバサ』や」
「………聞いていいか?」「どうぞ?」
「読んでる人から見たら漢字からカタカナに変わっただろう、だかなオレたちからしたらさして変わりないんじゃないか?翼からツバサッて」
「うーん、まあ作者が作者やしなぁ…」
「いやだからといってこれは……」
「……………さぁ!気をとりなおして3人目!」
「今ので話し終りかよ!!!」
「3人目は【城崎 桃(しろさき もも)】ちゃんや通称……」
「いや、もぅなんかわかったからいいよ、言わなくて…どうせ桃だからモモだろ?」
「聞いてみんとわからへんで?」
「………じゃあ一応聞いてやるよ、通称は?」
「通称『もも』ちゃんやぁ!!!!!」
「変わってねぇぇだろぉがぁ!!!!」
「アホか!全然ちゃうやんけ!!」
「どこがちがう!!?変わらないだろうが!!!??」
「アホ!!カタカナやのうて平仮名や!!!!」
「わかるかぁ!!んなこと!!!!」

ゼーゼー、ハアハア……

「そろそろ、漫才は終わったかな?」

頃合いを見てツバサが言った

「ハァハァ、もっもぅええわ…」
「じゃあ、改めて自己紹介しま〜す♪ボクの名前は星野 翼♪学年は2年3組で担当はエレキギター、よろしくね♪」
「あ、あぁ、よ、よろしく」
「じゃあ、次はアタシか、アタシの名前は美浦 雪乃、雪ノンでいいから、よろしくな♪学年は2年4組担当はベースだ……ほら、もも」
「えっ?あっ!はい!!えっと!城崎 桃です!よろしくお願いします!!!学年はツバサちゃんと同じ2年3組で担当はキーボードです!」
「はぁ、よろしく…」
「で、わいの名前は…」
「華乃銀次だろぅが」
「聞いてみんと」
「わかるわ!何年一緒にいると思ってんだ!」
「ちゃうねん、ちゃうねん、それは本名やろ?ちゃんと芸名があんねんて」
「…………ほぉー」
どうせまた変な名前なんだろうな………
「どや?聞きたいか?聞きたいやろ!?なら教えたろう!!」

まだなんにもいってねぇだろぉが

「ワイの芸名は華乃銀次やぁ!!!!」
「………あの、すみませんけど城崎さん、でしたよね?」
「はッはい!?」
「このロープほどいてもらえますか?」
「あっ!?はッはい!!」「ッてしかとか!?しかとなんか!!?」
「じゃあかぁしぃ!!どっこも変わってねえだろが!」
「読み方がちゃうんや!」
はぁ、疲れる……
「じゃあ、なんて読むのか読者に教えろよ……」

早く終わりてぇ………

「なんか釈然とせんねんけどまぁええか、わいの芸名は【華乃銀次(はなのぎんじ)】やぁ!!!」

…………………


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