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Old Fashion
【青春 恋愛小説】

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Old Fashion-2

「吉野はお前が好きなんだって」

学校からの帰り道、突然、上川が言った。

「だって、お前が付き合ってんだろ?」

「付き合ってなんかねえよ。ただのおともだちだよ」

「だってもうキスもしたんだろ?」

「キスなんて友達だってするだろう。他には何もしてねえから・・俺はいろいろ忙しいんだ。いいか、ちゃんと伝えたからな。好きなんだから付き合ってやれよ。」



僕は吉野と少しづつ会話を交わすようになり、夏休みが近づく頃には、二人で街へでかけるようにもなっていた。終業式が待ち遠しかった。

ところが僕たちの夏休みは少し悲しかった。家族と親戚の希望で夏休み中、吉野は九州に住む姉夫婦と祖母の家で暮らすことになったのだ。しかたなく僕たちは手紙のやりとりをした。彼女の手紙は厚く、僕の手紙は薄かった。



吉野の手紙

お元気ですか?

私は明日出発するのです。貴方がこの手紙を読まれるころには私はもう愛知の空の下にはいないだろうと思います。・・・今晩は目がさえてねむれやしないのです。窓からお月様がとってもきれいに見えています。貴方はもうねてしまわれたでしょうね。2時ですもの。

明朝(いえ今朝でした)は6時におきなくちゃいけません。いくらさがしてもお星様が見つかりません。貴方に田舎の夜空見せてさしあげたく存じます。お星様があんまり多くってきっとびっくりされますよ。いつかきっと見に行きましょうね。

私は今すごく淋しいです。・・・・お月様がだんだん西に移ってっちゃいます。もう少しであの窓から見えなくなりそうです。・・・暇でしたらお手紙下さい。‘元気だよ’の一ことでもいいんです。私は大喜びをしますよ、きっと。単純ですからね。まだまだ眠れそうにありません。夜明かししちゃうかも。ねむたくなるまで本でも読もうかしらって思っております。文学少女なのです。・・・早く真っ黒になった貴方見たいと思います。おからだには十分お気をつけてください。つきなみですが・・・さよならではなくまたね

                            7・25  AM2:15





お手紙どうもありがとう。たいへんうれしく拝見いたしました。貴方はなかなか文才がおありのようです。(デリケ〜トな乙女心を傷つけることを少しはっきり書きすぎていますけどね。)・・・毎日どうしてる?とこれは愚問でしたか。暇で暇でしかたないと書いてありましたよね。でもその暇な時間はどうやって費やしておられるのでしょう。・・・・

私は最近不眠症です。これは***の大敵なのです。しかししかたないのです。眠りたいのに寝れないのです。いろんなことが頭の中で運動会を催しているのです。考えることなど何もないはずなのです。なのに力いっぱい何やら考えているのです。やっぱり私の頭はおかしいのかもしれません。でも貴方も脳波を乱している一人なのです。頭の中に貴方がいて私はおかしくなるのです。早くお会いしたいです。貴方以上に暇をもてあまし怠慢な毎日をおくっています。そちらに帰ったらたくさんお話してください。何でもかんでも・・ね!

私ね近くのおっきなおっきな川に遊びに行ってね(幅200mくらいかな)3mくらいの深さのところで泳いだよ。何度か溺れそうになったけどそれでもこりずに4時間も川の中に入りっぱなしだったんよ。おかげでホントにすばらしく黒くなっちゃった。

・・・・・お元気でね、きっと手紙をくださいよね。

  正彦さん          友子さんより      8・3 AM2:25完

ソウソウ、ホントにむかえに来てくださるんですか、うれしいです。その時は日時をはっきりとお知らせしますのでよ・ろ・し・く


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