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『カヨ』
【学園物 官能小説】

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『カヨ』-1

私は最近歩とよく一緒にいるんだが、たまに渉君と目が合う。なんでかは知らないけど、渉君かっこいーから、実はちょっと嬉しい。
でも、小川君は、目が合うだけで、もっともっと嬉しくて幸せな気分になれる。
小川君とは語学が一緒。最近その授業で2人組で発表することになって、その組が一緒になった。
で、これはちょっとチャンスなんじゃ…ってことで小川君と仲良い歩に相談してみてるんだけど…

「カヨ、小川クンの家、行ってみたいな♪」
上目づかいでかわいらしく言う。

歩が。
「だからー、それじゃ直球すぎるでしょー?!もっとこう、オブラートに包みつつも、私の気持ちが軽く伝わって、かつドキドキさせられるようなセリフないの?!」
「ないよ」
「即答?!もっと考えてよー!!」
と、いつも通りギャアギャアやっていると…
「あれッ!歩、何やってんの?」
ご、ご本人(小川君)登場!!
「ん!!あ、いや、カヨとたまたま会ったからさ、色々とね♪」
驚きながらも一瞬で普通に戻る歩。こういうトコ、すごいと思うし、こういうのができるから信用して相談できる。
「へー…あ、そういえばさー…」
なんて二人の会話が始まる。やっぱ仲良いよなーとか思いつつ、ぼーっと小川君にみとれる私…
「あ、そういやカヨと南、一緒に発表やんだよな?もう準備始めた?」
「あ、やってなかったなー…どうする?町田さん」
「……へっ?あ、あたし?え、なんの話してたの?」
見とれすぎてた!
「語学の発表、準備してないでしょ。どうする?」
「あーあーあー…あ、じゃ、うちくる?!今夜とか!!!」


あ…あれ…?
やっちゃったー…!!!!
さっきまでそんな話ばっかしてたから…
歩まですごいびっくりしてるし。でもそうだよね、普通ホントに言うとは思わないよ…しかも夜とか…どうしよ、気まずくなっちゃうよね…

「…今夜かー…いいよ!何時なら大丈夫?」
!!!!天は我に味方したーー!!
時間を決めて、さっさと家に帰ってすごいスピードで片付け。なんとか時間までに人を迎えられる状態にまで片付けた。


「ふー…これくらいで大丈夫だよねー?」
「たぶん大丈夫でしょー。いや町田さんのおかげで思ってたより早く終わらせられたよ!ありがとう!俺、町田さんと一緒で良かった〜!」
「え!ううん、むしろ色々提案してくれてやりやすかったし、小川君と一緒で良かったよー」
「いやいや…あ、まぁ課題も終わったことだし、ちょっと飲もうよ!」
という訳で、二人で宅飲み…こんな幸せってあるんだ!!と感動していると、私が1時間もしない内にすごい酔っちゃった…
「ね、小川クンって、彼女、いる?」
なんか…いつもなら聞けないような事も聞ける…しかも首かしげたりしてるし、声もちょっと甘い…ホントに酔うと私こうなるんだぁ…
「ん?いないよ?てか、大丈夫?飲みすぎじゃない?」
「ん、大丈夫だよ☆なんで作らないの?スグできそうなのに…」
小川君をガン見しちゃう。かっこいー…


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