恐るべき子供-4
[アラッ、顔色良くなったわね！これなら大丈夫ね。念のために1時限目は休んで次から戻りなさい]
美奈は黙って頷いた。
そして、田中は蔵野を見ると、
[後は私がやりますから……先生も1時限目始まりますよ]
蔵野は少し慌てた様子で、
[そ、そうですね…じゃあ、私はこれで……]
そう言うと田中に頭を下げて美奈を見ると、
[じゃあな竹野]
と、頭を触って保健室を後にした……
ーその日の夜ー
蔵野はアパートに帰るとシャワーを浴び、パジャマ代わりのジャージに着替え、ベッドに腰かける。
冷えた缶ビールで喉を潤すと、今朝の事を思い出していた。
[いくら何でも……]
自然に出た言葉には彼の自己嫌悪を如実に表していた。クラスの生徒を、子供を、女性を……あんな目に…しかも、その最中、蔵野は自身の理性はスッ飛び、頭の中は欲望が支配していた事も思い還した。
だが、蔵野が自己嫌悪に陥っている最中に、彼のモノは熱く硬くなっていた。
蔵野はジャージをヒザまで脱ぐと、熱く、いきり勃った自身のモノを握りシゴき出した。
[…おっ…んっ……]
いつものアダルト・ビデオやヌード・グラビアでは得られない快感が彼のモノを刺激する。カリの部分を数回こすった途端、蔵野は痙攣にも似た動きを見せた。
[……！、アッ！、美奈！！…]
先端から白い液が吹き出す。それも短い周期で数回に渡って。蔵野はそれを搾り出すようにシゴく。彼自身、中学で初めて射精した時以来のような快感を感じた。
同じ頃、美奈も自慰にふけっていた。部屋には鍵をかけ、ベッドのうえで今朝触られた秘部を直にこする。
[…アァッ…ハァッ…ンッ、ンッ…]
脚を開いているためか、秘部はパックリと開いている。その中がからはヌラヌラと液が湧き出て美奈の指に絡みつく。今朝、触られてうっ積していたのか、美奈の指は激しく動き、いやらしい音を立てている。その音に一層興奮度を昂まる。
[ンッ、ンッ、アァッ、フゥッ！]
速まる指の動きに合わせて、身体も小刻みに揺れる。美奈の手が、まだ未成熟な隠核に触れた時、彼女は奇声を残して身体をのけ反らせると、バッタリとベッドにつっ伏した。
今までの自慰では感じなかったほどの快感を美奈の身体は覚えてしまっていた……
それからしばらく、二人の間には何もなかった。学校では担任と生徒だから毎日顔を会わせるが、それだけの日々が続いた。
そして、夏休みを一週間後に控えた土曜日の午後、
[美奈…電話]
夕食の時間、かかって来た電話を母親は美奈に渡そうとする。