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ルームメイト
【その他 官能小説】

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ルームメイト2-6

―――ズンッ!!

「ひあ!!!っく!!」
「うぁ…すげ…きっつ…」
電流が身体を走ったような衝撃だった。
アキラがぎゅうっと俺を締め付け、身体をしならせる。
そして――――俺達は――――……



……ん…いま、なんじ…?
ボーっとする視界の中で、アキラは時計を探した。
霞んで見える時計の針はおそらく9時前といったところ。
知らぬ間に眠っていたことに気付いた。
身体を起こそうとしたアキラに、全身の鈍い筋肉痛が襲う。
「うう…なにコレ…」
熱にやられた関節痛に伴い、何故か身体のあちこちで鈍く痛む。
変な力が入ったのか…首筋やら脚の付け根やら、あちこちが重い。
……あれ…、わたし、熱を出して…その後マコトが来てくれて―――――……っっ!?
その後の記憶を取り戻すのに、そう時間はかからなかった。
気付けば裸で寝ていた自分がいる。
慌てて身の回りを整えようと身体を動かすが、また痛みが襲ってきて呻いた。
なんとなく、歩くのに億劫な痛みが内股奥の辺りに…纏わりついているような。
「も、もうっ…激しいんだから…っ!」
そんな独り言に、自分で恥ずかしくなってしまう。
ようやく身体を起こしたアキラの目に、ふと飛び込んできた雑炊。
きちんとラップがかけられ、その隣には薬が2粒とコップ1杯の水。
マコト…ちゃんともらってきてくれたんだ…
そこまで考えてマコトの所在がわからないことに気付く。
「あれ、マコト…?」
不安になりきょろきょろと見渡した時、浴室でサブーンという音が聞こえた。
マコトが居る、そのことだけで、不思議と安心してしまう自分に気付く。

―――これってやっぱり…わたし…

ドキドキと鼓動が早まる。
やっぱり、恋…なのかな…
そんな風にときめいていた時。
「お、気ぃついたか」
マコトの声に、傍にあった衣服で身を隠す。
「そーんななぁお前、今更だろ〜、裸のつきあいじゃねーかよってば♪」
アコーディオンカーテンをジャーッと開き、素っ裸でこっちへ向かってくる。
「キャーーー!!なっ、もうっ!変態!!」
「てめぇ…また言いやがったな、こんにゃろ」
「だ、だって!タオルかなにかで隠してよっ…!」
「またぁーそんなこと言ってぇー♪コレが欲しかったくせにー」
「っ!!もう!!変態!!」
近くにあったクッションを投げ飛ばす仕草をして、痛みに顔をしかめる。
「おいっ…まだ無理すんなって…ったく」
まず横になれよ、と促されるままソファへ横たわる。
トランクスを履いたマコトが顔を覗きこむようにして座った。
「つーか、ごめんな…熱でつらかったろ」
「…ん、わたしも、変に誘うようなこと言ってた気するし…」
「いやーホント理性効かねぇもん、あんな風にお願いされちゃうと」
ニヒヒ、と笑うマコトを心底怒れない自分に、もうこれはヤられちゃってるなわたし、と惚れた感情を認めざるを得ない。
思わず一緒になってクスクスと笑ってしまう。
そして、どうも思い出せない間のことを色々と話してくれた。
どうやら…マコトがわたしの中に入ってきたあの瞬間から…気を失ったみたい。
それに気付いたマコトが慌ててストップしたんだ、とか。
だからまた俺イケなかったんだぞ、とか…ブーブー言ってるし。
そっか、わたし…あんまり気持ちよかったから…


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